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税金だって売り上げだって、大事な誰かのお金なわけで。
2012年5月17日 10:05
なんだか、公務員の刺青騒動がメディアに踊っていますが、民間の企業だってそんなに好ましいことではありませんよ。社員が刺青しているのって。
これに限らず、公務員だからこうでなきゃいかんという議論が多いのが個人的には気になります。常に付きまとうのは、公務員は税金で飯を食っているという話。ちなみに、個人的に公務員批判をするときでも議員批判するときでも、「彼らは税金で飯を食っている」というのは、僕は個人的には絶対に使わない。
なぜなら私企業だって、不特定多数の方からお金を頂いて仕事が成立している。もっと言うなら、頂いたお金より、少ない金額でサービスを構成してお買い上げいただくのだ。だからこそ、僕らはお金がたまって給料がもらえてご飯を食べれる。
変な話、特定の企業相手のBtoBの企業だって、その先の会社が不特定多数のユーザーがその商品を買ってくれるから成立しているのだから、全ての私企業はどこまで言ったって、不特定多数の人が構成している社会というものに食わしてもらっているという事実は変わらない。
なのだから、不特定多数に気遣って、その職業にあった身なりをしたり、立ち振る舞いをしたりするのは、当たり前だ。そんなの、公務員だからとか私企業の社員だからとか、基本的には関係ない。
公務員も、そういう意味では、いい仕事をしているという自負があれば堂々とすればいい。確かに、公共サービスってのは、ある種、購買拒否ができない集団(議会やら投票やら)で作るDIY商品みたいなもので、民間のように特定の理念に向かって商品やらサービスを作りこむのが難しい側面はある。選ぶことができないって性質もある。
でもね、多くの人がその商品を買うのに払った金額以上に、そのサービスを享受してるんだよ。本当は。そこが私企業と圧倒的に違うところ。極論だけど個人で自衛隊とか警察とか消防って持てる?
持てる位払っている少数の人と、まるっきりそれに満たない金額しか払っていない大多数の人が、同じ商品を買えるんだよ。
その公共の商品の品質を問うのはかまわないと思う。でもね、税金で食ってやがるというけど、その税金はメディアに踊らされて騒いでいる人々の分は本当に些少で、対価主義で行けば全く見合っていないって事実はまず考えようよ。
むしろ、税金で食ってるかどうかじゃなくて、行政マンとして、どれだけの見識とプライドと能力で働いているかこそ問うべきなんだよ。民間だって、そういう仕事ができるやつが支えているんだと思う。
大切なのは、税金で食ってるとかどうかじゃなくて、全ての働く人が、その職業の意義と価値とをしっかり認識して、自己を高めて全力で働くかってことだけだよ。
職業に貴賎なし。それを忘れちゃいけない。前にも書いたけど、あるのは、「その職を実施する人がその職業において必要な倫理観と能力を持たず、身勝手にその職を振り回すという行為をするに対して、その人が賎である、という話」なのだ。
公開討論は柔らかい感じにカスタマイズしてぜひ安城で
2012年5月11日 09:16
武雄市の樋渡市長と産総研の高木さんの議論が、樋渡市長の公開討論会の提案あたりからなにやらあさっての方向になってきていて、個人的には非常に残念であります。
地域、地方の図書館のあり方については僕自身、別で書いたように図書館好きで想いもありますし、また、指定管理者制度という観点で見ても、私自身が現在、指定管理者制度で運用されている安城市民交流センターと併設する安城市民活動センターのセンター長でありますので、話題としては関心度最大級だったのであります。
特に、樋渡市長の考えで指定管理制度で地域を良くしていくという観点で指定管理を選択し、CCCにいたったわけでありましょうし、変な話、CCCじゃなくたって、現時点の多くの図書館システムは貸し出し履歴はデジタル化されて保管されているし、当然、民間指定管理者に望むのは、その個人情報の保護とそのデータを最大限に活用したサービスレベルの向上であるべきだというのは、まさにその通りだと思います。
今回、たまたま、全国津々浦々の皆さんが知っているTポイントカードだから大騒ぎになったけど、図書館に限らずどんな指定管理だって、個人情報をデジタル化し、そのデジタル化した個人情報や貸し出し履歴のような付帯情報の利活用ってのは否が応でも求められるものです。
当センターだって貸館業務をやっているから貸し出し履歴はありますし、お客様から常連割引制度作れっていわれたこともあります。そんなの貸し出し履歴の利活用そのものなわけで。思想信条が分かることを伴う図書とは違うというお声もあるかもしれませんが、貸したお部屋の利用目的は必ず聞いてますから、何をやっているかを含めてDB化しているので、それはそれで思想信条がある面で丸分かりなわけです。
他方で、僕個人は高木さんのBLOGのエントリには技術研究者としての良心を感じます(タイトルに品がないとかは置いといて。そもそも俺が品の有無を語る資格ないし)。自分も元SEですし、今でもシステムをちょこちょこ構築したりもします。だからこそ、LibraHack事件のときも、正直、煽るんじゃなくてすばらしい論点整理だと感じましたし、今回の一件も、僕が見る限りではそんな喧嘩を吹っかけているようには全く見えないわけで。
ただ、セキュリティ研究者としてそこに穴がある可能性を感じるので質問をされ、回答を精査し見解を載せただけという風に受け止めています。
正直、自分たちのセンターの個人情報の保護をするために、紙を取り除いて完全IT化を進めています。紙だと、個人情報やそれをを類推できる情報(田舎だとほんのちょっとのヒントで本人に到達できちゃう)を、第三者に意外と見れちゃう状況になりがちなんですよね。図書でも、僕らが小学生のころって、図書カードで借りようとすると、前借りた人が基本的にみんな分かっちゃったりしましたよね。考えてみたら、このころと比べたらTポイントカードだって圧倒的に個人情報は保護されているわけで。
たまたま、自分がITコンサルタントでSEだから、うちのセンターはスタッフと協力してこういう改革がガリガリできるけど、そんなことができるのは稀有なんだと思います。
いわば、こういう問題は本来、日本の田舎における指定管理者制度の宿命でもあるわけです。その現状を踏まえたときに、研究者然とそれだけ投げられてもつらいよって言う樋渡市長の気持ちは分かるような気もします。と同時に、研究者の良心として、その先は踏み出して発言してはいけないという高木さんの気持ちも分かるような気もします。これを抉り出したという点で、樋渡市長、CCC、高木さんの議論はものすごく有価値なわけですし、指定管理の職員を長らくやってきた人間としてもものすごく関心があるわけです。
で、ご提案ですが、高木様、樋渡市長様、うちのセンターで「民間運営の公設図書館を考えるシンポジュウム」でもやりませんか?公開討論って形だと煽る方も多数いらっしゃるようですし。あくまでそれぞれの立場でお話できることだけお話して頂く。僕は指定管理者の末端の端くれとして、お二人のディスカッションから学べるものは山ほどあると信じています。
ちょうど私たちの住む安城市は新しい図書館施設の設置検討中ですし、隣市はかの有名なLibraのある市ですし、地域住民の関心度も高いと思われます。あ、でも、しがない貧乏NPOの指定管理なんで、お金ないんですよね。当然僕個人も貧乏です。CCCさん、お二人の謝金と交通費もって差し上げてくれないかなぁ。
ディスカッションが終わったあとは、武雄市と違って安城は温泉はありませんが、芸妓文化はありますんで、お座敷を楽しんでいただくって事で。
訂正:よく調べると勇み足の表現がありました。
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現時点の多くの図書館システムは貸し出し履歴はデジタル化されて保管されているし
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と書いたのですが、
「貸し出し履歴はデジタル化されて保管可能な状態になっているし」
が正しい表現で、多くの図書館が一時保存だけして、原則としては消すように処理しているようです。
贈与の歴史学 儀礼と経済のあいだ
2012年5月 6日 09:57
とりわけ日本は、先進諸国のなかでも例外的に贈答儀礼をよく保存している文化として、世界中の研究者から注目されてきた。しかもたんに保存しているだけでなく、バレンタインデーやホワイトデー等々のように、新たな贈答文化を次々と再生産しているという点でもきわめて特殊なポジションを占めている。(P.5)
伊勢詣と江戸の旅
2012年4月30日 19:08
「その(皮袋を取りに戻った)骨折り賃として何銭かあげようとしたが、彼は、旅の終わりまで無事届けるのが当然の仕事だ、といってどうしてもお金を受けとらなかった」(P.200、イザベラ・バード)









