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Webあれこれ

インターネット参入要件~Webデザイナー

1999年11月 1日 16:30

実はこれを執筆している、私はデザイナーとしてのセンスは3流以下だ。
このWebの見てくれの悪さをごらんいただければ一目瞭然だろう。
当然、実際の業務の際には、Webデザイナーの力に負うところが大である。
しかし、正直言って、こいつと組んだら絶対失敗する!
というデザイナーも居ないことはない。
こういうデザイナーとは、組みたくない、組んでも失敗する というデザイナーの、要件を挙げてみよう。


1.自分の力量を見せたいだけのデザイナー

こういうのとは死んでも組みません。
自分の力量を、仕事の中で有効に織り交ぜるのなら良いが クライアントの意向も、Webの常識も無視して、 ひたすら、自分の力量を示すことにこだわるデザイナーは 御免こうむりたい。


2.自分の開発環境だけでしか確認しないデザイナー

これが結構多い。世の中全てのブラウザーで確認しろとは言わないが、 IEとNetScapeの二つぐらいはせめて確認して欲しい。
特に、JavaScriptを勝手に使った挙句に、開発環境と違うブラウザーで エラーが出まくるような失態をしても気にとめないというのは、 プロとして恥ずかしくないのか?といいたい。
Webというのは、様々な環境でいろいろな人が見るのが前提である。 出荷前に最低限のチェックくらいはしてもらいたい。


3.プラグインを使いたがるデザイナー

これまた結構多い。クライアントからの要求が、その技術を必要不可欠としていて、 かつ、使えないユーザーを切り捨てても良いというコンセンサスが得られているなら その特定のプラグインを使うべきだが、そうでないなら、一切使用するべきではない。
デザイナーの世界で。デファクトスタンダードでも、世間のデファクトスタンダード ではない。
企業向けのWebはデザイナーのためではなく、世間一般のためのものであることが 普通なのだから、その辺は常識的に配慮してもらいたい。


4.対応が遅いデザイナー

Webのビジネスはスピードが命である。
ちょっとした改変などは、日常茶飯事で起こる。また、タグの組み方の 癖などもあるので、同じデザイナーにページの改変を依頼することが多い。
当然、こちらは素早く改変されることを当然期待している。
にもかかわらず、改変するたびに、何日もかかるデザイナーも少なくない。
はっきり言って、はじめから改変を考えてデザインするべきである。
これを理由で縁切りにせざろうえなくなったデザイナーも少なくない。


5.ページ単位でしかものを考えられないデザイナー

各ページでデザインするのはいいが、ページ間の連携を考えないので、 ページのデザインに全力を尽くすデザイナーも困りものである。
Webは、ある意味で、PCソフトウエアとしての性格をもつので、 美しさより機能性を求められることが多い。
当然、統一的操作性などは最重要課題だ。
にもかかわらず、全体の構造として捉えないためページのつくりに終始して 終わりというデザイナーも多い。
印刷物じゃないんだから、もう少し勉強してよと言いたいところである。


いろいろ悪口を上げたが、(実際にはもっと、色々あるのですが) 要は、自己中心的にならず、顧客の声に耳を傾けて、時流を良く学び、 ユーザーのことを考えたデザインをするという、商業デザインでは 至極、あたりまえの事をしていただければそれで十分ではあります。
それさえやっていただければ後は丸投げっていうのが 一番らくちんです。

インターネット参入要件~Webマスター編

1999年10月 1日 16:30

さて前回は、非技術的であるが重要なことを、列挙してみた。
今回は、Webマスターに必要な技術的知識を列挙してみよう。
その技術を具体的に自分で行使する必要はないが、これを知らないと Webを上手に運営するとは不可能だ。


1.HTML

常識といえば常識。Webページを実際に組むことはなくても、 この知識がないと、適切な指示を製作者に出すことが出来ない。
当然、どのHTMLタグが標準的で、どこまで使うのが許されて いるのかを判断するのが重要である。


2.C/S

クライアント・サーバー(C/S)を理解しなければならない。
これまたあたりまえ中のあたりまえなのだが、サーバーとクライアントの 関係はどうなっていて、Webにおいて、それぞれが行う役割を 理解しなければならない。
特に、現在において、3層C/Sモデルや サーバ用OSの動向等の知識は必須だ。


3.セキュリティ

販売関係のサイトや取引関係など、金銭の授受が発生するWebでは この手の知識は必須だ。
最近では、個人情報の漏洩の問題など、そうではないサイトであっても 神経を配らなければならない。
公開鍵や認証システムといった技術動向に明るくなければならないばかりか セキュリティーポリシーの策定事例などから、自社内のセキュリティー 意識の向上などを同時に図る必要もある。


4.サーバーサイドスクリプト

どうも、Webの製作者サイドから物を言わせると、プラグインやJavaScriptなど クライアントサイドの技術を好むことが多いが、ビジネス上、それらはほとんど 実効性がない。むしろ、Webを運用する上で遥かに重要なのは、サーバーサイドの 技術だ。
CGIのみならず、PHPやASPなど、様々なサーバーサイドの機構について精通し 適切なシステムを選別することが重要である。


5.データベース

これからのWebビジネスや、イントラネットの軸になるのがこれである。
顧客の情報や取引情報を一手に管理し、適切なサービスをWeb上で展開、 さらには、データを分析し、素早く業務改善にまわすなど、今後の ビジネスの基軸になる技術である。
自分でDBサーバーの構築は出来なくても良いが、DBメーカ各社の動向や 自分で簡単なSQLを組む程度の技量は必要である。


上記の技術は、最低限必要な技術である。
本来は、さらに複雑な技術的問題を自力で解決する力量が必要である。
そのためには、日々技術的問題を学習しつづける精神的ゆとりこそが 重要といえる。

インターネット参入要件~Webマスタ編1

1999年9月 1日 12:00

社長編に続いて、より実務に密着したWebマスターに話を移していきましょう。

Webマスターをはじめて指名された人、はっきり言って、 あなたは世界で一番不幸です。 現在の日本のWebの現状では、成功事例も失敗事例も、 ここにしわ寄せがきているのが実態です。 なすべきことも、爆発的に沢山あります。

まずは、PCに触る以前のなすべきことから。 というか、これが本当のメインの業務です。 他の本などでかたられている部分を省いても、まだまだ 抜かしてはいけないポイントは沢山あります。


なすべきこと、その1
~上の教育~

大抵の場合、前節の社長編で述べた成功要因を 満たす企業はまずありません。言い換えれば、あなたが、 その上記の成功条件を満たすように、経営陣(もしくは社長)を 誘導していかなければなりません。

要するに、Webマスターの仕事以外に、コンサルタントや 教育という仕事も加わるのです。しかも教える相手は自分の 上司という、厳しい状況です。
あなたが、会社のWebを本当に成功させたいと思っているなら、 首を覚悟で敢行しましょう。


なすべきこと、その2
~マーケティングの勉強~

これまた大抵の場合、Webマスターに任命される人は、PCが使えるという だけで選ばれていしまいます。実際にWeb上で「ビジネスを行う」ためには 世間一般のビジネスと同じように「マーケティング」が必要です。
しかも、従来のマスマーケティングと違った、新しいタイプのマーケティング 理論が重要になってきます。
常に最新のマーケティング理論を磨き続け、日々の更新に反映させないと、 そのWebは古いものとして取り残されていくでしょう。


なすべきこと、その3
~コンテンツの企画~

日々の更新は、誰かPCの打ち込めるひとにやらせれば良いが、 機軸になる企画は、結局、Webマスターのあなたが考えなければ ならない。
しかも、企業の戦略をよく理解し、その上で上層部の納得のいく企画を 一定のペースで作りつづける必要がある。
あなたが、企画のプロなら話は別だが、そうでないのなら、 ネタが切れ始めると拷問のような日々になる。 当然そのためには企画力を磨かねばならない。


なすべきこと、その4
~デザイナー等、外注のコントロール~

これが社長の教育同様、一番大変だろう。
基本的に、良い外注を選択するということに限るのだが、 大抵、外注先の選択権などあなたにないはずである。 そうすると、与えられた外注と付き合うしかないのである。

そのためには、まず、外注先の力を見極める必要性がある。
一番ありがちで、一番よろしくない見極め方が、過去の仕事の 綺麗さだけで判断することである。ホームページを数ページみて、 あなたのセンスに合うかどうかなどWebの成功には無関係だ。
次によろしくないのは、外注先の取引先の名前で判断することだ。 これまた、あなたの企業のWebの成功には無関係だ。

手っ取り早い見分け方を教えよう。
向こうの企業の担当者にマーケティングの話題をぶつけてみよう。 的確に答えれる企業であればOKだ。
その上に、経営の話題をぶつけて、しっかりした回答が帰ってくる ところなら、制作部分に関しては、ほぼ丸投げでも、問題ないものが 出てくるだろう。(あなたや、社長のセンスに合わないものかもしれないが)


なすべきこと・その5
~ユーザー応対~

運用を実際をはじめると、有象無象な問合せやクレームが入るようになるはずだ。 (入らなければ、それこそ大問題。Webを一から検討しなおしましょう)
それに対して、あなたは「会社の顔」として、責任をもって素早く回答して いかなければならない。 まさに、企業の広報官であり営業マンとしての能力も要求される。 また、同時に、そのクレームのデータも、適切に蓄積させ、今後の運営に 素早く反映させなければならない。 さらに、そのデータ-を上層部にぶつけ、企業の問題点改善のための 資料として活用させるようにするのも、あなたの仕事だ。


この5つからわかることは、あなたに要求されていることは 非常に高度で、かつ、オールマイティであるということである。

あなたは、その会社のマーケッターであり、企画屋であり、営業マンであり、 広報マンであり、外渉であり、ここでは書かなかったが、社内調整力を持つ 総務でもなければならない。さらに、上層部を教育するコンサルタントでも なければ勤まらないのである。

こんな人間不幸としか呼べない。

実は、必要なことはこれでは収まらないので、続編で、技術的知識で 必要なものをいくつかピックアップします。

インターネット参入要件~社長編2

1999年8月 1日 12:00

前回の社長編1では失敗するパターンをあげてみた。
一度でもWebマスターや企業向けのサイトの制作などを経験した人には 同じ実感で受け止められることと思う。さて、今度は反対に 自分では手を下さない経営者が、何に気をつければより成功に近づくかを 紹介する。

実は非常にあたりまえのことなのだが、これを十分に行っていない 経営者は腐るほど居る。


成功のための必要要件1
インターネット戦略をトップでしっかり策定する。

インターネットの導入目的を、トップマネージメントでしっかり決める。
これがWeb成功のための50%といっても良い。
インターネットの導入で何が出来るのか?その本質が何処にあるのか?
こういった事を、しっかり見極め、自社の業務の中の何処にインターネットとい う新技術を導入するのかということを考えることが一番重要である。
そのために当然Webのことも最低限学習する必要がある。
しかし、技術的なことを学ぶ必要はなく、その理論と実践の本質を学ぶことが 重要である。
幸い、昨今はWebの技術書ではなく、こうしたWebビジネス書籍も増えているので、こうした事を学ぶのもそれほど難しくはなくなってきている。
そして、トップの権限で適切なコンセンサスを全社的に得て、Webの指針を 知らしめることである。

まず、はじめにやることは2つ。
学ぶことコンセンサスを得ること
これだけである。


成功のための必要要件2
適切なWebマスターを選び、戦略に基づいて適切な権限を与える。

さて、戦略は決まった。そしてコンセンサスも得た。
どんな新規事業であっても、次に決めることは、人事。
担当者の決定である。
Webで行けば、Webマスターの決定である。
これがWeb成功のための残りの50%といっても良い。
ここで、大きな間違いを犯す企業も少なくない。

1つには、
「インターネット→新しい技術→技術畑の人間が良い」
ということで、技術者が選ばれてしまうことである。
たいていの場合、これは大きな誤りである。
全く技術のことを知らなくても、Webで何を実現したいのか?
というWeb戦略を熟知している人材がその任に一番相応しい。
たいていの場合は、戦略策定に当たったマーケティング担当や 社長のお膝元に居る人材が一番適任だろう。
技術を熟知していても、企業の目的や市場動向をにらむことの出来ない 人間に任せるのは失敗を約束されたようなものである。

次に、重要なことはその人にどれだけの権限を与えるかである。
ただのページ書きとしての権限では不十分である。
それぞれの目的に応じて、さまざまな部署に対して、横断的な権限を 与える必要がある。
そして重要なことがもう一つ。その人の業務が、立ち上げの時点だけでも Webマスターのみにすることである。
それ以外の業務を一切させないことも重要である。

ここでやることも2つ。
人選権限の決定
これだけである。


成功のための必要要件3
Webマスターに戦略に基づき適切なノルマを与える。

さて、経営者が最後にすること。
それはWebマスターへの適切なノルマの決定である。
これが終われば、後は運を天に任せて放置するしかないだろう。

ここで注意すべき事は「インターネット戦略にあわせた」基準の作り方である。
ここで面倒くさがって、闇雲に高い基準や低い基準を設けては Webマスターのモラル低下に繋がり、与えられた大きな権限で やりたいほう題する恐れがある。

そこで、ログ解析などを中心に適切な基準を設けることである。
基準の設け方のヒントは、
実践Webマーケティング論
などに、詳しいのでそちらに譲る。


このように、成すべき事は非常に少ないが、重要なことばかりなのである。
そして、これ以上のことをする必要もないのである。
これらをしっかり決定した後は、責任ある実施が行われているかを良く 見張る必要がある。
あとは、節目節目に戦略を見直し、継続的にWebサイトに関わっていく 必要があるだろう。

インターネット参入要件~社長編1

1999年7月 1日 12:00

まぁ、タイトルは半分ジョークとして、Webサイト作成などに参入するさいに 自分では手を下さない経営者は何をするべきかということを少し解説したい。

わたしも、かれこれ色んな人の下についてWebサイトの企画立案運営に 携わってきたが、
「あ~。こりゃ失敗するわ」
というのが、大体、決定権を持つ経営者でほとんど決まってしまうことが 良く分かった。
で、最近、「あ~。こりゃ失敗するわ」と言いたくなる経営者ばかりと 会っているので、仕事をしていてもなかなかブルーである。
まずは、失敗する経営者像を私の経験から紹介しよう。
で、悲しいことに、いまだに意外とこういう人種が多いのが 判明したのが最近の頭痛の種である。


絶対失敗するパターン1
企業のWebサイトを企業紹介のパンフレットと勘違いしている。

これについては、Webが日本に本格普及が始まって5年もしたのに 今更こんな人種が居るのか?と思うが、実際に結構居るのである。
パンフレットは紙で刷って、送付すれば良いのである。
Webを使うのには使うなりのメリットを本当に勉強してもらいたい。
えてして、こういう人に限って、「自分は先進的である」などと 大勘違いしているので、こちらの助言など全く耳に届かない。

もっとビックリ仰天なのは、ホームページ制作業者を長年やっている プロ集団ですら、そういう企画書を平気で書いているのは驚愕に値する。
一番困ったパターンである。


絶対失敗するパターン2
企画立案を下(もしくは外注)に丸投げしてできあがりにけちをつける。

これには、何度も泣かされた。多分今後も泣かされるんだろうなぁ。
サイトポリシーも目的も無く、ただ「ホームページを作れ!」と喚き散らし 作ったら最後、自分が威張るためだけに平気で無理難題を言い出し 最後には、
「これなら、他にやらせる」
といって、延々と駄目サイトを量産する経営者である。

これが、社内だけでとどまっているうちは、まだ良いが、 外注などを巻き込んで、企画書を出させてろくに読みもせずに ゴーサインをだした挙げ句に、出来上がりを見て
「俺はこんなものを頼んでない!」
などと怒り、支払いでもめ出すと、もう企業の信用問題である。
はじめから、想像力を働かせて、よく企画書を読むことが大切なのである。


絶対失敗するパターン3
経営者仲間に何かいわれるたびにサイトポリシーを曲げてまで変更をさせる。

経営者という人種は、どうも顧客より経営者仲間のほうしか目に入っていないよ うである。
顧客からのWebに関するクレームは、自分の趣味思考で受け入れないくせに、 経営者仲間が、ちょっと文句を言うと、どんな所でも変更して サイトをガタガタにする。
はっきり言って、仲間内で受けるだけのサイトで、実際の顧客のための サイトにならないことは一目瞭然。
スタートで良いサイトだったのに、今では目も当てられないというのは 良くある話である。
(良くある話だと困るのではあるが)


これ意外にも細かな要因はあるが、この三つのうち2つもあれば そのWebは失敗したと思って間違いないだろう。
次回は、逆の成功のための要件を洗い出してみよう。

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