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Webあれこれ

ハイパーリンクと共感

2000年4月15日 12:00

(この文章は私が、3年前(97年頃)に書いたものです)

今の時代、どうやら物事はハイパーリンクで 作られているらしい。確かに、ホームページも URLを見ると分かるように、その頭には
http(ハイパーテキストトランスファープロトコルの略)
って書いてあるように、明らかに、ハイパーテキストを リンクさせたハイパーリンクの世界だ。

このハイパーテキストの特徴の一つは、同じデーターベースから、 個々人が好きなように、物語を組み合わせて作ることが出来る。 すなわち、みんなが自分だけの物語を読める(作れる)と いうことだ。
この思想の面白いところは、マスなメディアと違い、 個人個人が、勝手にしそうや意見を形成できるところだ。 そしてこの思想を持ってして、多くの識者が、 マスメディアの終わりを告げている。 (私もある意味ではその通りだとおもう)

しかし、本当にその様になるのだろうか?
多くの人が、各所から容易に情報を集め編集し、 意味付けを行い、主体的に判断、行動する社会。 ある意味では、理想的な社会だろう。
でも、現実にそうなるであろうか?
やはりこれは「否」だとおもう。一つは、 多くの人が、その様に情報を編集する術と 意味を持たないからだ。にもかかわらず、 莫大な労働力をもってして、わざわざ、編集する物好きが いるだろうか?
その結果はすでに表れている。 インターネットの世界でのプッシュ技術による、 編集済みの情報の提供だ。これでは、マスと変わらず、 httpという冠詞がなくというものだろう。 多くの人がこれを使う理由に「楽だから」 ということを挙げている。

もう一つ大きな理由がある。ハイパーリンクの世界では 共感を得ることが出来ないからではないだろうか? 共感を得るためには、ある程度同じように編集された情報と、 同じような意味付けがなければ、「共」に「感」じることが、 出来ないのではないだろうか。
ハイパーリンクの世界では、個人がみんな違う意味付けを行うことに 特徴があり、マス的な共同体を否定しているところがある。 みんなが違う意味付けをされた世界に住むことになる。 そこに果たして共感が生まれるであろうか?

おそらく、情報のほとんどがハイパーリンクとなる世界では、 多くの人が、今の都会以上に、隣のことに関心を持たない、 孤独な世界になるであろう。 はたして、そんな孤独にどれだけの人たちが 耐えれるであろうか。結局のところ、ハイパーリンクの世界は、 マスメディアの世界を倒すことは不可能であろう。

いまだに多くの人は、ブームを追い、同じ物を求める傾向があるのだから。 それは本質的にみんな共感を求めているからであろう。 それはハイパーリンクのメディアであるはずのホームページでも、 同じである。ほとんどのページが自らのアンサンブルを 作成することよりも共感を求める物が大半である。 結局のところ、新しい技術が可能性を示したところで、 共感を求めてしまうのが人間なのだろうか。

Webビジネスの勘違い5~DM

2000年3月15日 12:00

最近、実はかなりびっくり仰天したことがあった。
ちょっと驚きのあまり言葉を失うようなインターネットDMを 受け取ったのだ。
なんと、パンフレットをスキャンした画像を、そのまま裏表2通に分けて いきなり送りつけてきたのだ。合計1MBもの大容量。
インターネットDMそのものは、私もこういう仕事をしているので、 ある程度は使用せざろうえないので、使用はしているが、さすがに ここまで酷いものを出したことはない。(と、思う。)
ちなみにこれがどれだけ酷いことをしでかしているのか、 理解できない方は、平和なインターネットユーザーか 無知なインターネットサービス提供者と言っても過言ではない。

しかし客先に出て歩いていると、こういうことをしかねない、 土壌というのが確かにあるのかなぁと思うこともままある。
それは、以下の信念が広がっているからである。

インターネットDMは既存のDMの代わりである。

これはある意味で間違いではない。
が、私は、これは大きな履き違いであると思う。

この履き違いが、
インターネットDMは郵送料が掛からないDM
としか理解されないと言うことになっている。
しかし、現実のインターネットDMの世界では すでにいくつかのルールが確立している。
1.パーミッションを取る
2.画像の添付はしない
この2つは常識である。

1は、ようは情報を欲しいと言ってくれた人にだけインターネットDMを 打つのである。かってに名簿屋からあて先リストを貰ってきて勝手にDMを 送るという、既存のDMのようなことはしてはいけないという ルールがすでに確立している。
その情報を欲しいというユーザーからの認証を「パーミッション」と呼んでいる。 このパーミッションを得るためには、一定のインセンティブやユーザーにメリットのある情報提供を行うことが基本になる。
このパーミッションを取ることなしにインターネットDMを送るということは ユーザーの個人情報を適切に取り扱わない企業ということで、 ユーザーからの信頼は台無しになる。

2は、画像や詳細情報のように、メール受信のときに負担になるものは メールで送るのではなく、Webを用意しておき、そちらに誘導するのである。 インターネットユーザーのクライアントPCの状況や回線状況はまちまちである。 にもかかわらず、1MBもする画像を添付されてはにっちもさっちもいかなくなる 人もいるのである。

こうしたことから考えるに、

インターネットDMはセールス電話の代わりである。

と理解すべきであろう。
そう考えれば、大容量のメールを断りもなく送りつけることが 以下に非礼なことか理解できるであろう。
いきなり電話をかけてきて、長話をするテレフォンセールス以外なんでも無く 基本的にはただの良い迷惑でしかない。
すなわち、電話をかけても良いかどうかを、あらかじめ確認しておき その後電話をかけるのが比較的常識であり(パーミッションが必要) ユーザーが要らないと言えば、その不要な情報を聞かなくても 、受け取らなくても良い(画像などの詳細情報は必要な人だけがみる) という点で、テレフォンセールスはインターネットDMに近いのである。

しかし先のパンフレットスキャン画像DMだが、その内容が 「インターネット指導します!」という商品の案内だったのは 呆れてしまった。こんな常識も知らない人間が何を指導するのだろう。

Webビジネスの勘違い4~アクセス数

2000年2月15日 12:00

色々Webを受注することが多いが、やたらこれを気にされる企業が多い。 まぁ、それの絡みで、前回のサーチエンジンの話が出てくるのだが、 これを確認したいので、やれカウンターをつけろだの、 アクセス数を増やす方法を教えろだの、やいのやいのとよく言われる。 当然、アクセス数が0では意味がないので、私が受注した仕事に関しては、 一定のプロモーションをおこない、きっちりとアクセス数を たたき出すようにはしている。

はっきり言えば、これだけでは非常に無意味だ。 企画製作を請け負った段階で、納品の段階でと、口をすっぱくして アクセスも必要だが、サイトの目的をよく考えた基準が必要だと 言いつづけてはいる。たいていは、無視されるが。

たとえば、ECを目的としたWebの場合、 「15アクセスしか1日にないが売上が1000円づつ上がるWeb」 と 「1500アクセスが1日にあるが売上が0円のWeb」 がある場合、当然、売上が上がるWebのほうが良いWebのはずである。

ちなみに、現実にWebであった話である。 売上の上がらないほうは、プレゼントキャンペーンなど色々手を尽くして 多くのユーザーを引きつける努力をしている。

なぜこの差が起きたのかは、賢明な方ならすでにおわかりだろう。

第一に、無差別に顧客になりそうもない人間をたくさん集めても アクセスは上昇するが、売上は上がらないのである。 大切なのは、適切な見込み客に適切なプロモーションをすることである。 アクセス数上昇に固執して、肝心の見込み客をないがしろにしていては 無駄な投資となってしまうのである。

第二に、人を集めても、内容が適切でなければ一見で終わりである。 企画製作した後の運用が一番重要なのである。 多くの企業ではデザイン性ばかりにこだわって、内容の変化が分かり 難かったり、必要な情報を探し難かったりする。 その上、作ってしまったら、後はほとんど手をつけずに放置。 これでは、ユーザーを集めても、絶対に目的には貢献しないだろう。 常にユーザーフレンドリーなサイト構成を心がけ、リニューアルを 怠らないことである。

アクセス数に固執する以前にしなければ行けないことは、少なくはない。 その要件を満たしてから、アクセス数を増やしても遅くはない。 インターネットのプロモーションはレスポンスもすばやい物である。

Webビジネスの勘違い3~サーチエンジン

2000年1月15日 12:00

近頃、私の仕事の愚痴の場になりつつあるコーナーですが 何らかのお役に立つ部分もあることと思いますので、またお付き合いのほどを。

最近、既存企業様向けのWebを作る仕事が多いのですが、 必ず言われるのが
「サーチエンジンとか言うのに、かくかくしかじかに登録して欲しい」
ということである。 どうも、
サーチエンジンへの登録=大ヒットサイトの条件
と思いこまれているらしく、検索のキーワードまで事細かに指定していただける。
まぁ、なにもしないでも、大ヒットするとか思いこんでいる輩よりは マシなんだろうけど、サーチエンジンにいくら登録しても、基本的には さして効果はない。
※純粋な意味で「サーチエンジンのみで大ヒットした!」という方がいたら教えて下さい。
がどうも、そういう話が蔓延しているらしく、いかに、登録しても効果が薄い旨を 教えてもなかなか理解していただけない。手抜きの言い訳口上くらいにしか思ってない。さらに言えば、値切りの口実にしようと思っている場合すらある。
ちなみに、効果はないが当然のごとく登録作業自体はちゃんとする。

経験では、どんなに上手にサーチエンジンに登録しても そこから流れてくるユーザーは、1日で数十~数百人程度。
しかも、すでに知名度のあるWebサイトの場合に限っても その程度なのだ。
知名度のないWebに至っては、一桁来れば御の字である。

じゃぁ、なんのためにサーチエンジンに登録する必要があるんだ!
という方もいるだろう。
サーチエンジンの価値と言うのは、結局、現実世界の電話帳程度の物であるということだ。
すなわち、大半の人にとっては

すでに知っているお店や人の電話番号や住所
(インターネットならURL)を調べるための物
でしかない。
そういう意味では、効果が少なくても、登録をしないというわけにはいかないのは当然である。
電話帳も、使いようで色々活用できるように、サーチエンジンも 使いようでは色々活用できるが、それは、あくまでユーザー側の工夫に依存している。 そのため、結局もとの知名度が無ければ、そのサービスへアクセスしてもらうことは ほぼ不可能である。

ちなみに、自治体のWebサイトはサーチエンジンに登録すると 比較的簡単にアクセスが増加する。
自治体の住民なり、そこに行きたい人が、一度は必ずサーチエンジンで その自治体名で検索をかけるからである。
あらかじめ、その地名がすでに知られているからこそ、サーチエンジンに 登録するだけで継続的な効果があるのだ。
翻って、一般の企業にはそういった優位性はまずない。 サーチエンジンに登録してもうまくいかないというWebは そこに原因がある。

インターネットの初期においては、Webサイト自体も少なく 検索エンジンに登録さえしておけば、一定の嗜好を持つユーザーが しらみつぶしで見れる程度のサイトが検索され、多数のユーザーが やってくるという図式があったかもしれない。
そこにおいて、「無料で」成功しやすいプロモーション手段として サーチエンジンがもてはやされたのは事実だ。
これは、個人が趣味で運営するWebでは、非常に有効なプロモーションである。 しかし、ビジネスでWebを活用しようと言う方々が、 このサーチエンジンだけで、Webプロモーションの全てがことたれり と思うのは、いささか安直過ぎはしないだろうか?

結局のところ、サーチエンジンにいくら登録しても、現実に事前の知名度が無ければ ビジネスのシーンでは差ほど役には立たないのである。
その現実世界での知名度をいかにWeb上で安価に獲得するかが これからのWebマーケッターに問われる腕かもしれない。

1999年総括

1999年12月31日 12:00

日本でも、ようやくインターネットがビジネスベースに 乗る予感を感じさせた1999年。その動向を大雑把に見てみよう。 2000年予想などという、大それたことは無理だが、 現状を総括して、来年の皆さんの参考にしてもらえればと思う。

実験的マルチメディア型モールの終焉

これは、非常に素晴らしい現象だと思う。
1998年までは、多くの企業で
インターネット=マルチメディア
ということで、使いもしないプラグインやらVRMLを ガリガリ使ったモールを大企業がどんどん作って、一斉にコケた という印象があった。
1999年は、インターネットという制約を、よく勉強して 改めて軽くて品揃えや検索性、テキストによる情報提供などを 重視したショッピングサイトを大企業が作り始めてきた。
辛口評論家な人々から言わせると、まだまだ稚拙なサイトなのだろうが
インターネット≠マルチメディア
を認識しはじめたことは大きな前進に思える。
とはいっても、田舎のほうでは、ようやくインターネットでビジネスをはじめようという世界で、現状でマルチメディアなサイトがほとんど無くなっているので、
「マルチメディアなサイトを作れば売れる!他の奴がやらないなんてバカばかりだな」
などと一人、悦に浸ってWebビジネスに参入しようという輩が、 沢山いるので、田舎で仕事をしている私としては、説明と説得に 非常に困ってしまう。

アメリカ型ビジネスモデルの輸入

インターネット株式取引、CtoC、Web-DB、など、 すでにアメリカではビックビジネスになり始めている、 もしくはなっているビジネスモデルが、ワッと入って来た年でもある。 一般の人の目に触れる触れないは別にして、これで 一気にネットビジネスが加速したのは確かで、大小企業入り乱れて 混戦乱戦模様である。
ただし、日本独自の規制や文化、商慣習などの兼ね合いで 思うように機能しないものも多く、ビジネスモデルの修正や 規制の緩和など、利潤を上げるためには、まだまだ課題が多いのも事実だ。

日本型インターネット文化の確立

確立は、やや言い過ぎかもしれないが、アメリカとは違うインターネットの活用、普及のスタイルが出現してきた。代表的なのは、決済システムとモバイルだろう。

決済
色々専門家や技術屋がグダグダ言ったりやったりしてきたが、 ネットで買って、オフラインで決済というスタイルが、ほぼ完全に浸透しつつある。
それを見越して、流通業(クロネコや佐川)は代引き決済の代行ということで、 そちらに注力した宅配+ネットショッピングのモデルでの熾烈な争いがスタートし、 代引き受け取りが困難な人のために、コンビニでの決済やクリーニング店での代引き受け取りなど、日本型オフライン決済がネット決済の主流であることがはっきりしてきた。

専用端末
i-modeをはじめとする携帯電話でのインターネットユーザーが急増。
従来型の各種コンテンツが携帯電話で楽しめるようになってきたばかりか、 i-modeの持ち運びの利便性を睨んだビジネスも次々生まれてきた。
クーポン券ビジネスなどはその典型で、プリントアウトしなくても お店で、直にi-mode画面上にクーポン券を表示することによって、 即サービスを受けられることを可能にする。
さらには、インターネット専用端末とカード、DBのシステムを連動させ さんざまなサービス提供の実験も行われている。
それ以外にも、
PC=インターネットの唯一の端末
という発想から離れたユニークな商品も続々登場し インフラとしてのインターネットの広がりを期待させる。

非電話型低価格インターネット回線の普及

この年の瀬になって、ADSLサービスが続々立ちあがってきた。
NTT、東京めたりっく通信、コアラ等々、このADSLは、常時接続可能で5000円程度という、いわば擬似専用線みたいな物である。
今までは、こうしたサービスはCATVや、非常に高価な専用線でしか 行えなかった。そのため、比較的限定された人々しか、常時接続の 恩恵を預かれずに、インターネットを、ガスや水道、電話、電気のような 生活インフラとして気軽に扱うことが出来なかった。
ADSLやCATVのインターネットサービスの広がりが加速してきている。 今後は、生活インフラとしてインターネットを使える人々が増えてくることは確実で、 インターネットのビジネスもまた加速することと思われる。

1999年は、まだまだ胎動の年でしかなかったが、この胎動が来年以降は より大きくなることを期待したい。

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