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Webあれこれ

地方のWeb系SEとPGの大失業時代がやってくる。

2012年1月28日 14:50

おととしくらいから、IT企業系のお客様などにはその予想を言っていたんだけど、富士通のリストラなど思ったより早く現実になりつつあります。
私がどういう考え方でそういう時代が来ると予測していたのかを紹介します。

○こうなってしまった三つの要因

1.Webアプリケーションのレイヤーとしてのソーシャルメディアの台頭

純粋に日本であればFaceBookとツイッターの台頭です。これに関しては、mixiが勝つとか、GREEがどうなるとか、地域SNSが生き残るかとか、という視点で多くの専門家が論じています。でも、僕は少し違う視点で見ていて、これによって、少なくとも大半のインターネットユーザーは、いちいちホームページに行くという行為をしなくて、自分が選んだコミュニケーションツールからスタートするようになったということです。で、挙句にその世界の外側にはほとんど行かなくなるということです。そこが、ポータルサイトと異なる恐ろしいところであります。

2.ソーシャルメディアの台頭とAPIの充実、XML文化の浸透。

で、ユーザーがそうなってくるのとあわせて、ソーシャルメディア側もユーザーをちんけに囲い込むのではなくて、自分のプラットフォームの機能をAPI経由でどんどん提供します。しかも、かなり自由度が高いわけです。アフィリエイとプログラムをチマチマ提供するなんてレベルではなく、もう、そういうAPIを組み合わせたらほとんど好きなホームページが出来上がるわけです。おまけにタダ。しかも、APIを使うと、それぞれのソーシャルメディアに勝手にいろいろなフィードバックが行って、つながりを生んでくれるわけです。

3.システムのクラウド化

さらには、そういうソーシャルメディアが高度にクラウド化していて、世界中から安定して利用できるようになっていて、改めて自社サーバーを持つ意味がどんどんなくなっている。

こうなってくると、限りなくコードを書くというお仕事やコードを設計するお仕事は皆無になっていく。特に、サーバー管理のためや、Webをつくる特にサーバーサイドのスクリプトやAjaxのスクリプトを一から設計して書くなどというお仕事はほぼ消滅する。そういうものを書きたければ、ソーシャルなアプリケーションレベル以上のものをAPI等で提供する会社に入るしかない。
で、そういうコーディングで飯を食ってきたのが地域の弱小Web系ソフト会社。もろに、その辺の食い扶持が失われているのだ。公共事業ぐらい残るかなぁと思ってはいたが、武雄市が中心になって、その辺情け容赦なく事例を作り始めているので、究極的には公共事業的なコード書きも消えていくということです。
くわえて、彼らの最後の砦ともいえるサーバーのお守りですら、クラウド化のトレンドの中でかなり怪しくなりつつあるわけです。
このトレンドは確実に変わらないので、この失業の勢いは止まらないと思います。


○最後に残る市場

まず、地方の弱小ソフト会社どうやって生きていけばよいのか、というのは、二つの手段しかないと思います。
一つに、それなりのデータセンターもどきなものを持っているのであれば、クラウドの一部になることを考えるということです。純粋に場所貸しです。どっかの軍門にさっさと下ったふりをして、そこの管理ツールを数台に好きにインストールさせて、監視用の人間だけいればよくなります。最低限の雇用とそこそこの収入で飯が食えるという構図です。
もう一つは、いくらAPIが開放されたり場所がタダ同然になっても、ICTをどう活用してビジネスを構成するかまではタダではできません。ですので究極的にはコンサル+APIをちょっと触れるという感じの業務は確実に残ります。なので、事実上、プランニングやコンサルの会社に入れ替えて、会社を存続させるという形になります。

会社の生き残り方は、これでいいとして、失業が予想されるSEとかPGはどうすりゃいいのという話です。


○ジョブズの贈り物

基本的には、これまた二つです。
一つは、狭き門を覚悟して、そういうソーシャルメディアの元締め会社に入社する。シンプルです。
もう一つは、大学や研究機関に張り付くコーディングのお仕事をする。ちょっとわかりにくいかもしれませんが、新しいことを研究する研究機関にとってはパッケージのAPIだけでできるような研究はほとんどないので、そこで研究とセットのコーディングという仕事が残ってます。
そうじゃなければ、企画会社に変わったその会社で生き残れるコンサルになるか、クラウドの一部を引き受ける会社のシステム土建屋になるかというクラスチェンジです。
ただ、この二年で急速に伸びたスマホアプリ市場というのがあります。最近のiPhoneブームなんかはありがたい話です。実は、このアプリのプログラミングはまだ伸張の余地がありそうです。この部分のコーディングの仕事で食いつなぐか、という未知数なコーディングのお仕事があります。
ここいらで生き残れなかったらどうするか?個人的にはそうまでしてしがみつかなくてもいい気がしますが、実はCOBOLを勉強しなおしてCOBOLできますって言うと就職できそうな感じの会社はちらほらあります。


どっちにしても、この国策なのかブームなのかわかりませんが作りすぎたPGやらSEという人種が路頭に迷ったときの次の社会の形作るためのアイディアはどなたかお持ちなんでしょうかね。
さて、何をいまさら、というかもしれませんが、悪い予言なんて当たったって良いことないし、言った時点で嫌われて、当たった時点でまた嫌われるという不幸な代物でしかないわけです。とはいえ、ICTのトレンドという意味ではトレンドなので、知っておいたほうがいいかなと。

'意思発信がユビキタスになる時代へ

2005年1月 1日 12:00

2005年を迎えて今年は、これからの時代の予想というより、こう時代が動いたら良いなという希望を書き連ねたい。
私個人として今後の時代の流れを左右するのが

・双方向メディアとしてのインターネットの復権

というキーワードである。
「インターネットは双方向があたりまえではないか」という声もあることだろう。確かに、Webにせよメールにせよ、こちらから何らかの発信をしなければいけないという意味では双方向メディアではある。そういう意味では、オンラインショッピングであれ、掲示板であれ、アンケートシステムであれ、双方向ではある。
しかし、元来インターネットというメディアに期待されていたのは、こういう、
特定の発信もとに対して、そこからリクエストされている範囲で、自分の意思を伝える
という「限定された意思表明による双方向性」ではなく、個々人が自由に自分の意志や考えを表明でき、その考えをもとに不特定多数と相互に交流できるという、「限定されない意思表明、情報発信」ということが求められていたはずである。

確かに、あらゆる人がそういう表明すべき自由意志を持っているのかどうかなど、哲学的な問題も少なくないが、インターネットというメディアには、元来期待されていた「限定されない意思表明、情報発信」を可能とする、本来の双方向メディアとしての機能の復権を期待したい。

その期待にこたえてくれる二つのトレンドが、着実に生まれつつあるのも確かだ。

こうしたメディアの機能の獲得において過去のWebスペースが挫折した原因の一つは、HTMLの困難さとその作業の面倒くささが挙げられる。まずはそれをクリアする技術的なトレンドとして、Blog(WebLog)が上げられよう。掲示板の延長線という声もあるが、着実にHTMLによる更新を嫌うが、自分の考えを定常的に表現したいという一般の人に広まってきているといえる。

もう一つの問題が、古くて新しい問題とも言えるが、自分の周りで起こっていることを、自分で理解し租借し、編集し伝えるという工程を踏むことの教育や困難さが上げられる。これが欠けているために、情報発信をしていても、ユーザーサイドに受け入れられないという流れになり、フリーWebサービスなどがすたれる遠因となってことも否めない。
これをクリアするトレンドとして、パブリックアクセスの流れが上げられるだろう。市民が、自分お手で身近な出来事を情報にし発信するという活動である。日本では、熊本のプリズムなどの活動がきっかけになってCATV各社などで、そうした活動を支援する動きが現れてきている。
現状は、動画のための手法が中心であるが、情報を収集し分析し編集するという意味ではこうしたパブリックアクセスの動きは、適切な情報発進をするスキルを多くの人につけることができるといえる。

今年はこの二つのトレンドが広がり、交わるところに「双方向メディアとしてのインターネットの復権」が生まれてくると期待している。いままでは、情報受信はユビキタスだったが、これからは、こうしたトレンドに乗って、情報発信がどんどんユビキタス化されていく方向に進んでいくことが期待される。

ポストユビキタスの胎動

2004年1月 1日 12:00

2004年をようやく迎えた。インターネット技術が生まれ、商業化し社会の基礎インフラとしてドンドンと広がりを見せている。
ここ2年間のキーワードの一つはユビキタスだった。無線IP技術の発展を受けて、携帯電話を中心に、多くの人々が「いつでもどこでも」のネットワークに参画してきた。
そして、技術先行というわけでもなく、多くのニーズを発掘しそれらをユビキタスなサービスへと消化して、多くのユーザーにとって便利なネットワークへと進化している。

このようにとても便利なユビキタスネットワークだが、今後の発展において問題がないわけではない。

およそ三つがあげられる

1.情報爆発に伴う情報流通に耐えうるネットワーク

2.情報爆発に伴い、人間に理解可能な情報処理のサポート

3.流通情報における、的確なセキュリティの確保

ユビキタス時代においては、何でもかんでも、人間が暗黙的に処理していた各種の情報が、明示化され流通するようになると考えられる。そうすると、大量の情報流通がはじまることが予想される。その情報流通は、まずは、インターネットのナローバンド時代のような流通混雑のような状態を生み出しうる。まずは1の問題である。
この問題の解決には、無線技術の進歩と情報圧縮があげられがちだが、そもそものプロトコルであるTCP/IPがそれに耐えられるかどうかの議論も必要になってくるかもしれない。また、TCP/IPを生かしていくという観点で見た時に、有線であれば光インフラによるブロードバンド化で対応している。しかし、ユビキタスのキーとなる無線インフラで、それはそもそも可能なのかどうか。

そして、流通情報がかつてのインターネットのメールやWebのように、人間生活において明示的に把握していた情報を、明示的に流通させるだけではなくなるのだ。例えば、エアコンの温度情報や消費電力が、毎秒毎に携帯に送られたところでそれほどの意味はないだろう。そこで、そのような情報を分析し意味付けして人間が判断可能な、明示的な情報に消化するか、暗示的なまま自動的に消化する必要が出てくる。これが2の問題である。
この問題解決には、既存の技術で培われた、データマイニング等の技術が有効であると思われるが、今まで、そこまで明示的に形式化された記号を持ってして、あらゆる情報処理をした経験は人類にはない。そう考えると、解決の技術が、それだけではいささか心許ないのも事実だ。

そして、大量に自分の制御が可能な範囲を超えて、自分にまつわる情報が流通し始めることも予想される。実際すでに、GPS携帯など位置情報を伝える機構をもつものばかりか、医療情報等の各種情報を、それこそ「いつでもどこでも必要な時に」使えるようにするために、常時流通可能な状態になっている。
この状態において、必要なポイントは、 ・伝えたい相手にのみに的確に伝わる技術
・伝えようと意思表示を明確にした時にのみ伝わる技術
の2点だ。この2点のうち、一点目に相当する技術として、既にPKIなどの技術が提示されている。しかしながら、その暗号化の限界も指摘され始めている。また、後者の技術に関しては、利便性との兼ね合いの中、意思表示抜きに情報提供が可能な仕組みに注目が集まりつつある。

2004年は、こうした問題意識が共有されつつ、ポストユビキタスをになう基礎技術の競争の年になりそうである。
見えてきているキーワードとしては、一つは量子通信だ。1の問題と3のうち「伝えたい相手にのみに的確に伝わる技術」の解決の一つの道筋になりそうであるからだ。
そうして、もう一つのキーワードが「データマイニング」だ。これ以外に2番目問題を解決するすべはないだろう。
見えてこないのが。3番目の問題のうち「伝えようと意思表示を明確にした時にのみ伝わる技術」を解決するソリューションだ。ある面で「アンチRFID」、「アンチユビキタス」ともいえる技術が、その一翼をになうのではないだろうか。

そう考えると、2004年はポストユビキタス時代に向けての胎動の時期といえ、それをになう要素技術の確立を見据えていきたいところだ。

普通になったネットワーク社会

2003年1月15日 12:00

実は、毎年年末にその年のIT状況を概観して、次の年の展望を立てていたんですが、昨年末今年の年始とドタバタしていたので、書きそびれてしまいました。
1999年総括(2000年の予測)、リアルへのゆり戻し(2001年予測)、信頼と安心の時代へ(2002年予測)と、そこそこ当ててきたので、2003年もと思ったのですが、すでに3ヶ月も過ぎているので、気負わず展望を書いてみましょう。

1.家庭の中もネットワーク時代へ
今まで、PCと携帯を中心として一般人がネットを使っていたという感覚がありましたが、家庭内のすべての人がネットを利用しているわけではなかった。実は昨年までの動きはどちらかというと、ビジネス世界におけるネット活用の確立のフェーズだったといっても良い。しかし、今年からは急激に家庭内のアプリケーションの充実、家庭内LANの広がり、ホームサーバーの台頭により家庭の中でもすべての人が普通にネットを使う時代になるだろう。

2.ホームサーバーによるネット家電新時代
いままで、ネット家電というとTVにブラウザとメーラーがくっついた、いといかがわしき代物が中心であったが、画像アプリケーションの充実を中心として、ホームサーバーを中心とした家庭内LANを活用した新しいネットワーク家電市場が立ち上がりそうである。PCが家電に、家電がPCへと融合していく面白い時期といえる。今まで苦戦したのは何だったんだ。

3.個人によるインターネット放送局幻想の終焉
フリーホームページスペースのビジネスの崩壊の状況を見ても分かるように、もはやWebは個人向けの放送局の地位を失いつつある。双方向の場としてのWebのうち、自分で作るホームページはその価値を急速に失いつつある。すでにkakaku.comなどメディアの地位を確立して逃げ切れたものは別として、短絡的に個人の趣味を放送する場としての価値は減ってきている。それに反比例するように、ビジネスの情報スペースとしてのWebの価値は相変わらずうなぎ上りといえる。

4.ビジネスアプリケーションの確立
いろりろゴタゴタやってきましたが、CRM、SCM、ERP等々のビジネスアプリケーションが確立されてくる。早い話が淘汰が進むということ。自分のところが使っているアプリケーションが勝ち組みのものかどうかの情報はこまめにキャッチする必要がありそうだ。

5.情報バックヤードの集中と分散
昨年から出てきた流行りの言葉が「ディザスタリカバリー」。大災害やテロでもOKという情報システムだ。実はこれを実現するには、高度な分散技術が必要。投資もでかい。なので、今後10年のスパンで、少数の「ディザスタリカバリー」に耐えうるiDCが勝ち組みとして残っていくこととなりそうだ。で、一般の企業はそのiDCへと端末を持って接続するという、一見一世代昔のホストゲストのシステムっぽい集中型のシステムになっていきそうである。でも、裏は書いたように分散。効率が良いのやら悪いのやら。

こういう流れを通じて、今年からは本当の意味で「蛇口をひねれば水が出る」ような感覚で「スイッチを押せば必要な機能が出てくる」ネットワークの時代を迎える事になりそうだ。

信頼と安心の時代へ

2001年12月31日 12:00

21世紀最初の年が終わろうとしている。
最近、この業界が急速に変容してきている実感がある。
それは社会インフラとしてのネットワークの時代への突入である。
いままで、相互信頼での運用だったインターネットは、ある面では 社会インフラというよりは、インターネット愛好家の為のコミュニティ ネットワークの側面が大きかった。
そのためネットワークトラブルにせよ、コンテンツの提供のありかたにせよ その運用にせよ、お互いの信用と、完全な自己責任での運営が基本になっていた。

いまや、ユーザー層が広がり、普通の社会インフラへと変容してきた。
その中で、ここ数年、サービスとコンテンツの開発競争が盛んに進んで来た。 そこで、SCM、CRM、KMなどなど、色々な概念を生み出し、それを実践していくことで。 あらかたのサービスやコンテンツのパターンが20世紀末までにほぼ出揃ったといえる。 次に要求されるのは、サービスのありかたでもコンテンツのありかたでも なくなって来ている。

それは、信頼と安心である。技術の言葉に言い換えると 情報セキュリティとネットワークトラフィックの保証である。
すなわち求めるサービスが確実に間違いなくうけられる。そういうことが求められる。
そこでは超高速のブロードバンドよりもトラフィック保証するQoSや、常時接続の利便性よりもセキュリティの為のPKIなどの諸技術が求められる。 データセンターなどを中心に、サーバーやネットワークのリプレースが、今後非常に早いペースで行われていくだろう。
一見すると、新しいサービスや、ワクワクするような概念が生まれない、何も変化のない非常に退屈なステージがしばらくは続くことになるだろう。 しかし、信頼と安心の新しいネットワークがこれから築かれていくのである。

その、新しい信頼と安心のネットワークが構築されたとき、その中で新しいビジネスが生まれるだろう。----- EXTENDED BODY:

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