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お金とか仕事とか

ファイナンシャルプランニングという脅迫商法

2009年9月22日 12:07

最近出張で高校を巡る機会が出てきた。で、そこで、よく話題になったのが、金がないから大学に行かせられないという話。
同行した某大の学部長が、そういうことをいう進路指導の若手の先生に「金なんて、どうにかなるもんだ。まずは、行ってみて、バイトでも何でもしながら俺らだって卒業したんだ。うちも貧乏な家庭だったけど、とりあえず行ってみて頑張ってなんとかんとかしたもんだ。はじめから金がないから駄目だ、という話はそもそもおかしい。」ぶちぎれていた。
ぼくも、この学部長に同感。むしろ感動したものだ。確かに学費というのはトータルでいくらぐらいかかる、というのは確かにあるかもしれないけれど、それを全額はじめから持っている必要はないはずだ。バイトをしたりとか、いろいろ学ぶためのトータルの苦労をしながらやっていけばいいだけの話。金がないから学べないなんて真っ赤な嘘だ。
その辺そのものの話は、前に書いたのでそっちを見てもらうとして。
蛍雪とか学力格差と経済格差は無関係

で、それ以外にも非常に気に入らないのが、万事なんでも、はじめる時点で完了するまでのお金を全部もっていないければいけないような風潮。確かにバブルの頃のように何でも借りればいいや、ローン組めばいいやもおかしいが、老後はいくらいる、学資はいくらいる、それがないとその生活は送れないと、二言目にはメディアで騒ぎ立てるファイナンシャルプランナーといわれる輩の言いぐさが気に入らない。
こいつ等はそういう不安をあおって家計簿を巻き上げ、そいつの財布のなかから巻き上げる限界金額を把握し、保険やらナンやらの契約を架け替えさせ、一手数料かせいでいるだけとしか思えない。まさに人の不安に付け込む商売だ。これは、ただの脅迫商法以外なんでもない。
これをメディアが喜んでタイアップしてやっているというのだからあきれるばかりだ。国家の方も、わけの分らん、子供手当てだの、年金制度だの、高校無料化だのするより先に、こんなあからさまな脅迫商売こそ、規制をはめるべきだ。
年金なんぞ別に働けるのなら生涯現役で働けばよいのだし、学業なぞ働きながらまねべばいいし、子守なんかもちゃんと地域の一員として暮らしていれば、ある程度は地域が見てくれるものだ。こいつ等の言いぐさを聞いていると、生まれた瞬間に全生涯のプランにかかる金をもっていないといけないといわんばかりだ。人生、人の役に立ちつつ稼ぎながら暮らすものだ。それは、親も子も年寄りも一緒。
それを、こんな風に目先に無用に大金がいるかのように見せかけて、あおりにあおって、所得のある層からは金を巻き上げ、所得の無い層にはただの不安に陥らせるだけの、ファイナンシャルプランナーといわれる連中は無用の長物としか思えない。

その思い込みで、親が学業を諦めさせる事を正当化させ、勝手に所得と学力の格差を相関付けてしまう。こんな、次世代に対する罪悪は他にはない。FPに求められるのは資産運用や資産管理と生活保障をきちんと意味を踏まえて、短絡的にいくらいるという下らぬ議論ではない、ちゃんとしたフィナンシャルプランを立てれることだ。そういう真っ当な資格制度に即刻変えてもらいたい。政治もこの制度によって歪んだ社会が助長されているということは見過ごしてはいけない。

財源よりインフレが心配なのですが....。

2009年7月28日 12:30

民主党のマニフェストが出て、内容は良いけど財源がね、という論調が多いようですが、僕的には、財源はさておき、そんなことをやってもインフレが進んで生活実感が幸せになるとは思えないのですけど。

ちなみに、民主党以外のものも皆似たようなものなので、民主党批判という意味ではありません。
何をいいたいかというと、とにかく子育て世帯の名目上の可処分所得を上昇させるということと、パート労働者の名目賃金を上昇させる、というのがどうもキーのようなのですけど(他の政党でもそういう政策があるのですけど)、結局そういうことをしても、その分、適正利益を稼ぎ出すことが企業としては重要なので結局のところモノの値段を上げていくという選択しか無くなるわけです。
乱暴な話ですが、賃金が二倍になっても、その分の利潤を確保するためには、物価は二倍になるので結局自分が買える物は変わらないわけです。
ヘタをすると、これをあんまりすると、インフレが激しくなり円という通貨の国際的信用が下がりますから、実は結構面倒くさい話になるような気がします。
忘れていけないのは、所得倍増はそのまま物価倍増と直結しているという、単純な経済原理です。給金の額面ばかり見て、自分の生活をちゃんと見ないと、こういう数字にだまされます。

ちなみに、CO2削減を政策を打ち出す一方で高速道路の利用を促進する政策だとか、子育て支援といえば親に金を握らせればいいという安直な雰囲気が各党に漂っているのも、加えて気にはなっています。ま、今回も、一番マシそうな候補を探して投票しますか...。

ポイントって顧客の笑顔につながらないんじゃないのか

2009年7月23日 09:33

顧客のロイヤリティの向上にポイント発行しましょう。というのは、僕もコンサルをやっていて結構安直に発する言葉なんだけど、これって本当にロイヤリティなのかって思うわけだ。ポイントに限らず、カードとかで購買履歴を分析して、RFM分析なんかかましてどうのこうのってのもなんだかどうかなと思うわけだ。

というのも、あまりどこでもかしこでもカードでポイントをやっていると、そもそも、ポイントそのものがロイヤリティをもはや生んでいないように思える。違う事にロイヤリティーがあって、そのお店や商品を活用して、モノはついでにポイントも付いて、そのポイントを利用すると、安売りと一緒でお徳になるぞ、ってぐらいの感覚しかお客の方は無い様に思う。

ところがだ、ここまで爆発的にカードがあると、何処が何のポイントなのかもわけが分らんし、そのポイントを獲得するためにカードを探す手間によるストレスと、有効期限が一般にはあるのでカードのポイントをいつまでに使わなければいけないというストレスと、交換物を決めたり利用法を決めたりするストレスが、1社、2社ならいざ知らず、10社、20社になると膨大なストレスになると思う。
で、各社、ユーザーの利便性ってことでポイント交換のオンラインショップみたいなものがついた壮大なオンラインショップをつくったりするわけだが、今度はその各社分のカードでログインするIDとパスワードを覚えないといけないわけで、これまたストレスなわけだ。

変な話、そもそも、カードとポイントは、お店のほうが個別に顧客認識して顧客ごとにサービスを返すことに目的があるわけだ。その個別対応にロイヤリティとかうれしさがあるわけで、個別対応サービスのセルフサービス化という意味不明の進展は少し考えたほうが良いんじゃないか。
要は、客の顔を覚えて常連に好みに合ったオマケをあげるだけのことだ。それっぽっちのことに、色々投資してお客のストレスを向上させてどうする。なんでも機械任せにするんじゃなくて、その人の利用度に応じたサービスを黙っていても出せば良いだけなのに、お客の方でポイント管理などとやるから話がおかしくなるのだ。

まぁ、単にポイントまみれの家計の愚痴なんだけど。

ばっかじゃねぇの?

2009年6月25日 01:43

あんまり詳細を書くと各方面にたいして棘が立つので、詳細には書かないけど、某基礎自治体が、緊急雇用創出推進事業の金を使って中小企業IT化サポート事業ってのをはじめたんだけど、内容読んで、僕の感想は一言だけ。「ばっかじゃねぇの」なんだな。
で、さらに10分考えて出てきた言葉が「ITビジネスなめんじゃねぇよ」というところでしょうか。

趣旨としては
スキルやコスト等の関係でIT化の取り組みが遅れている市内中小企業者に対し,Webの開設等をサポートし,当該中小企業者の販路開拓や営業力強化を支援することを目的とする。
というありがちな話なんだけどさ、失業者にそんな支援をさせるという時点でITビジネスをなるんじゃねぇよって感じ(緊急雇用対策である以上、そうなる)。まっとうな一流のITコンサルタントといわれる人だって、勝ち組になるITビジネスモデルを今の時代組み立てるのは難しいのに、スキルが無い人間の練習台にされる一般企業の事業をお前らなんだと思ってるんだ、という気分。そういうスキルのある失業者もいるだろうけど、そんなのむちゃくちゃ限定されているし、そんな田舎の自治体にいる可能性はかなり低い。
ホームページ作れば売れるなんていう甘っちょろい話じゃない。むしろグローバル市場の競争にさらされる瞬間でもあるので、Webに進出したがせいで過当競争にさらされる可能性だって少なくない。そういうこともちゃんと勉強して政策組んだんだろうな。

で、他方で
被サポート者の要望を正確に聴取し,適切な提案を行うこと。また,被サポート者の販路開拓や営業力強化に効果的なWeb制作に努めること。
とか書いてるけど、それも失業者の雇用でやるんだろ?ということは企業社会の競争で失業してしまった側のセンスでこういうことを構築するわけだ。書きにくいけど、そこで売れるセンスをもっている人材なら失業はしなか、失業してもこんな無意味なはした金のおこぼれをもらわなくとも食っていける。かなり特殊な場合にそういうスキルがあってその田舎で食っていけない奴がいるかもしれないけど、大体ネットで物を売り込むスキルがあれば、自分をネットで売り込むスキルがあるので、基本的にすぐ食えるようになっていて対象となる失業者ではないはず。そういうことを考えると負け組みに負け組みWebを無理やり提供するという話だ。税金で馬鹿なことをするなといいたい。

おまけに
安価でかつ操作方法が比較的簡易な「ホームページビルダー」(IBM 社製)またはこれと同等の市販パッケージソフトを使用すること。
などと書いている時点で、なんらWebのビジネスのトレンドを理解していないということがよくわかる。ちなみに、一般の仕様のほうには
本サポートを希望する中小企業者(以下「被サポート者」という。)からの依頼を受け,ホームページを作成する。ただし,構成は必要最小限のものとし,以下のページ数を上限とする。
とか書いているわけだ。HTMLのべた作りで勝てるのは、思いが伝わるものでしかない(近年だとエゾアムプリンとか最高)ので、ツール云々ではなくおまけに仲介事業者をかませず自分で作ったもののみだ。他方でシステマティックに勝つのには、SSSで自動生成しつつユーザー挙動を押さえるサイトとかページ概念を無視したものしかない。となると、こんな仕様でどうこうするほうが無理ってもんだ。

何がいちばん許せないって、こんなITビジネスのいろはの「い」の字でも知ってたら言い出さないような地方の愚策に日本全体の国税が使われるってこと。僕はこの地方に若干なりともかかわっているので、むーって微妙な気分だけど、そうじゃない人にしてみたら自分が納めた税の一部なのに完全に意味不明の支出。
ちょっとはまともなIT施策組めよ。

でも、こんだけ書けば、十分棘が立つぐらい詳細だわな(^^;

地域通貨という名の兌換紙幣の再考

2009年5月14日 13:26

何だかタイトルが大上段なのだけれど、内容は結構何の事はない、いま自分が運営委員をやっている地域SNS「あんみつ」のポイントについての話だったりする。
このポイント、サービスが立ち上がったときに何に交換できるかも定まっていないという、まさにいま国がやっているエコポイントのような素敵な状態だったりしたんだな。で、まぁ、今はサルビアスタンプという地元の商店街で使えるポイントシールに交換できるようになっている。それ以外も交換可能なメニューはあるのだけれど、さして魅力的な内容でなかったり交換レートがイマイチつりあわない感じがしたりする。

で、このポイントを地域通過のように流通させてはどうだろうと、思考実験(と若干の実践)を始めた段階でふと気がついた事がある。あらかじめ言っておくと、以前別のところでコラムを書いたように、基本的には地域通過は不用論者だし、なくても良いものではないかと思っている、というスタンスはそんなに変わらない。
ただ、うちの、あんみつポイントについていえば、このサルビアスタンプに交換可能というのが、結構ミソな気がしてきている。というのも、このサルビアスタンプというのは市民の間ではなぜだかわからないが結構真面目に集めている人が多いのだ。いわば地域の人にしか価値がないけれど、地域の人にとっては価値のあるものなのだ。このスタンプシートがある意味地域の中においてのみ地域の人が共通にコンセンサスを持つ価値そのものな訳だ。
ちょうど、その昔の紙幣が、金や銀という比較的人類共通の価値を持つものと交換できて、国際通貨として通用するようにしたように、実はこのサルビアスタンプを価値の基礎におくことで、安城市民に対してのみ、ある種の通貨として機能可能なのではないかと。
いわばこれこそが、地域の価値に裏づけされた、地域のための地域通貨の一つの形式なのではないかと。いわば地域通貨という名の新しい兌換紙幣の登場ともいえるのではないだろうか。

とはいえ、うかっとすると、インフレでも起こしそうな状況だし、まだ、通貨として何に対してこの「あんみつポイント」での支払いを発生させるのかということについても、何のコンセンサスも習慣も確立していない。この状況で、こうした事を書くのは、早すぎるかもしれないが、一つの思考実験ということで書き残しておくことにする。

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