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お金とか仕事とか

日本の冷酷非情な縮図が旅フェアだった。

2012年11月11日 16:24

さて、色々きついことを書くけど、今さら固有名詞をたばかったって始まらないから、全部実名で行きましょう。

旅フェア」と言うイベントで日本商工会議所が持っている「Feel Nippon」の中にAnjoHeartsPROJECTが出展するというので、去る9日、10日とおまけの交代要員でお手伝いをしてきました。変な話、AnjoHeartsは観光業振興のプロジェクトじゃないのでおもくそ関係ないのですが、何の因果か誘われて出る羽目になったようで、スタッフもわりと「ゆるきゃら狩り」ができればいいやと、いわゆる成果は期待していませんでした。多分、完全な義理消化。とは言いながら、個人的には観光関連の地域振興の勉強会で講師に呼ばれたりもしていて、そこそこ関心のあるジャンルではあったので、お手伝いに行ってきたわけです。
とはいえ行ってみたら、となりも安城市で、ちょびっとだけお仕事になった「願いごと」の地域ブランド化と言う代わった観光業を当てこんでいる事例でした。ちなみに、他のブースも全部、地域・地方の商工会議所が中心で観光ネタ売り込みな訳です。完全、場違いAnjoHeartsさん。

で、まぁ、この辺から本題なのですけど。
ブースの後ろが、丼物選手権だかいう出し物になっていて、大量にそこに人が来るわけです。「Feel Nippon」全体としては、そこのお客が大量に流れてくるからいっぱい客来るぜよってのが当て込みだったようです。
確かに来るわ来るわ。みんな僕らのブースのあるホールの入口から、丼物選手権の会場まで一目散に。がっちり全力素通り。もう辺り一帯、閑古鳥鳴きまくりです。混んでるのはその選手権会場だけ。

で、まぁ、愚痴を言って歩く各地の商工会議所さんの多いこと。

やれ、「導線がおかしいからうちは見てもらえない」だの、「主催者の配慮が足りない」だの。でもですね、変な話ですが、最終的には閑古鳥だらけの中で、安城の2ブースは結構混んでたんですよね。通路をせき止めるぐらいお客さんが頻繁に立ち止まってますけど。とはいえ、過去のAnjoHearts的には集客に関しては最低客数と予想されますが。それだけ厳しイベントであるのは事実なんですけどね。
AnjoHeartsのメンバーの方が、ポロっと言ったのが非常に印象的で
「これって、旅のイベントだよね。旅ってのは振り向かせて自分の所に来てもらってなんぼなんだから、この状態で振り向かせることができないってのは、どうなんだろうね」
と。
これが真実だなと。この会場全体がまるっきり日本の縮図な訳です。超人気ある観光地にはこぞって行くけど、その道中のモノには基本関心はない。でも、そこで関心をどう作るかが問われているわけで、こんな展示会会場ごときでそれができていないってのは、普段の観光振興のスタイルも推して知るべしってことで。
うちの隣のブースの試食に「あんなの試食やってるから客来るんだ」と、悪態ついている某商工会議所人もいましたが、「Feel Nippon」内の試食コーナーのあるブースの中であれだけ混雑を生んでいたところはありません。ほとんど、試食があろうが無かろうが閑古鳥でした。
あれは、ちゃんと知恵を絞った呼びこみをしているからです。
そんなものも見えないならよっぽど見事な節穴です。
ついでにうちのブースなんか旅行と関係ないけど「Feel Nippon」内のブースの中では人を多く呼び込んでいた方です。地元に根差した面白いモノ作りは下手な観光地よりはるかに目を引くということ。裏を返せば、それは観光資源にまで昇華できるということ。個人的には自分の理論が通用していることが分かって嬉しかったんですけどね。
更にちゃんと他の中のブースへ人を流し込むのに貢献していました。それを真面目にフックしなかったのは誰ですか?

なるほど、日本商工会議所が助成金いくら突っ込んでも観光地が新しく生まれないわけです。今回の主催者批判のような姿勢で、やれ国が悪い、交通行政が悪い、補助金が使いにくい、と言い訳ばかり繰り広げているわけです。そんな他力本願な根性で作られたものになんて、いろんなことに目が肥えた都会の人は行かないよ。
今回の旅フェアはそれを思い知らせてくれる、実にすばらしいイベントだったと思います。
むしろ恨み節だけ並べて帰るところと、ちゃんと反省するところで差が広がるんだろうな。
もしくは、過去良い観光地だった所でも、反省をちゃんとしないと客の下落に歯止めがかからんだろうし、今、新興観光地でも、ちゃんと反省して色々作りかえればいい観光地に化けるはずです。

なので、僕的には主催者、GJ!
是非来年もこれぐらい冷酷非情なイベントに仕上げて下さい。楽しみにしています。

社畜と下請け

2012年7月23日 14:43

変な話ですが、会社員の方で社畜と呼ばれて気分のいい方はきっといないと思います。変な話ですが、私もよく使います。なので、私のエントリーやらFBやらTwitterをみて気分を害されている方もいるんだろうなぁとおもいます。
でもですね、個人的には別に必ずしも悪いことではないんだろなと思って使っています。会社に対して滅私奉公のように働いている人のことで、ある種自分の主観を交えず、会社を是として真剣に仕事をして報酬をもらう人なわけです。
本来、勤めている会社という仕掛けがしっかりしていれば、それが、社会にすばらしい価値を生み、多くの人を幸せにするわけです。ということは、世の中にある会社という仕掛けが優れていて、働く人ががっちりみんな社蓄であれば、それは実にすばらしい世なのではないかと思うわけです。
現実は、会社に仕掛けを作る経営者にもろくでもないのがいて違法行為を社畜にしれっとやらせたり、社畜になれない気質の人間がいて社畜すらできないという社員がいたりするわけです。(すら、という言い方は適切ではありませんが)
僕なんか、その後者の典型なわけで。

似たような、なんとなく蔑まれている立場に、下請け、というのがあります。助成金とかで元受になれるように、いろんな脱下請けのための支援がころがっています。なんというか元受に滅私奉公して、自主性のない、意味不明な部品作りに四苦八苦しているイメージかなと。なんとなく日本の地方が元気がないのは、下請けメインで元受会社がないせいだと言われてきています。
その昔、北海道をその視点で調査したことがあります。驚くなかれ、北海道の全企業のうち下請け仕事をメインとしている企業比率が非常に低かったんですね。そのとき平行調査対象として、愛知県を選んだわけですが、尋常じゃない数の下請企業があるわけです。
そのときの、調査の結論は、「元気のない地方の企業群は下請けメインだからということではなく、下請けすらできない企業群だからだ」というある種冷酷なものでした。
実際に、色々な連携プロジェクトをお手伝いしましたが、結局、多くの下請け仕事をがっちりこなす企業連合で作ったAnjoHeartsProjectが、最も簡単にものになっています。

で、社畜と下請けって似てるんだろうなと。社畜もちゃんとできない奴が、起業だのマネージメントだの地域社会だの語っても、案外知れるってことなんだろうなと。なので、社畜呼ばわりされているサラリーマンの皆さん、もっと自身を持って仕事をしていただければいいのではないかと思います。むしろ社畜呼ばわりされないで、社内でいろんなことを斜に構えて、まじめに働かないほうが恥ずかしいことなのですから。

そりゃ一番いいのは、社畜のように働いて経営者のように思考できる社員ですけど、そんなの普通に勝手に創業しちゃうでしょうしね。そんなないものねだりはしませんよ。

不労所得の電話の件

2012年7月23日 10:56

昨日まで、稚内に遊びに言ってました。人生初の稚内です。
たまの休日ですし、仕事につめすぎてもいけないということで、社長まで連れ出して、車で札幌からオロロンラインで北上し、途中、私が大好きな国稀の蔵を見、娘らがはまっている「君の届け」の作者のふるさと羽幌を楽しみ、豊富温泉の油風呂を体験し、夕日の沈む利尻富士を眺めながら稚内に。帰りは、稚内公園と宗谷公園で、実に右翼的な趣味を満喫して、オホーツク沿いを南下して、旭川に戻るという総走行距離約800kmという、壮大な旅行でした。稚内の夜は正しく記憶をなくし(同行者がしっかりした方ですので)、1次会のお店では、やたら強いロシアのビールを1Lほど飲み、ウォッカ3種のみ比べを頼んだあたりですでに記憶が怪しく、2次会のお店は一生懸命探した挙句、一杯飲んで5分で終了という暴挙をしてホテルで寝ほうけてました。

とまぁ、これ自体は楽しかったわけですが、一本の電話が台無しにてくれるわけです。というか、ここ数日、変な電話番号から電話がかかってきていて、その電話番号を検索すると2chのホモ掲示板で、ガチホモ扱いされて晒されている番号だったり。今回は03で始まる、普通の番号っぽいところからだったのうっかり取ったのが運のつきでした。この手の電話、自宅兼事務所のほうにもよく来ます。うんざり。
ほぼ全部の電話が、不労所得の話。不動産を年金代わりに上手に保有せいと。経営者の名簿持ってて電話してくるなら、まず電話の相手をググるぐらいしろ。それだけで、俺に電話するのが無意味だとか思わんのか。経営者相手にそんな下らん金の話するな。お前らよりよっぽど金のプロだ。そんなにいい物件なら自分で銀行行って借金して買いなさい。

まったく、こっちは楽しく豊富温泉浸かって、上がって豊富牛乳飲もうとして、ストロー伸ばしたまさにそのときの電話で、牛乳は冷えてる間に飲めないは、ストロー曲がって飲みにくいわ、腹立たしい。で、いらんものはいらんと一喝怒鳴って、電話を一方的に切りました。全く楽しい旅が台無しです。
ちなみに、どの電話番号からもとたんにかかってこなくなったので、同根だったってことですね。はい。

これから、こういうセールスの電話を、舟橋正浩にかける人は、以下のBLOGエントリーを読んだ上でかけて下さい。僕のフィロソフィーの中に、不労所得を求める気持ちはありません。

貸し金だけが悪いのか

最強の保険と年金のありかた

人のつながりを構築しなかった自分が悪い

いや、まったくその通りだ。

貸し渋りと貯蓄と投資の関係

ファイナンシャルプランニングという脅迫商法

お金って価値があるの?

お金のつながりの前に人のつながり

土地代の本質ってなんだろう

ビジネスストラテジカンパニー

2012年6月22日 10:16

メモをかねて、今後のアイリンクの方向性をエントリー。これがどうこうなるという話ではなく。

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アイリンクは「制作だけ」はしません。デザインなんかよくて当たり前。アクセシビリティなんてあって当たり前。メジャラブルでないことなんてありえない。制作物は、企業のビジネス戦略の何を達成するために必要なことなのか、だけが重要なのです。戦略目標なき制作、誤った戦略による制作は、それこそ制作すること自体を無意味にします。

ビジネスと制作物を戦争と兵器になぞらえましょう。戦争に関しては、その戦争の目標や目的があって、それを達成すべく戦略があってその戦略に合致した戦術を考案しその戦術を実行できるように兵器を用意します。
旧日本海軍は、太平洋戦争開戦時では、戦争が起これば攻め込んでくる敵艦隊を少しづつダメージを与えながら、日本近海で一気に艦隊決戦でけりをつけるという戦略を採用していました。
そのなかで、二つの軍縮の国際条約が結ばれ、艦隊決戦に必要な数の艦船が用意できないという制約条件が与えられました。で、どうしたかというと、一艦あたりの攻撃力を尋常じゃなく増やすという選択で、新造艦を作りました。有名なのでは、大和や武蔵です。それ以外にも、昭和初期の日本海軍の新造艦のスペックは、同程度の他国の艦船と比しても圧倒的に優れていました。
でも、現実には、アメリカに敗れています。国力の差もありますが、兵器開発・運用の思想がまるで異なったのです。優れた艦船をたくさん同程度の戦力を投入した大きな海戦でおおむね日本が負けています。たとえば、航空母艦ひとつとっても、航空母艦同士の海戦の想定が砲戦だと思っていた日本と、航空母艦の搭載機で航空母艦をつぶすことを考えていたアメリカでは、建造時に差が出ます。
初期の日本の空母は巡洋艦クラスの大砲がついているなど、今思うとちょっと異様ですが、建造技術としては相当なものです。他方、アメリカの空母は、甲板のリカバリーや、火災防止など、敵機襲来を前提としたものでした。また、運用についても、艦隊決戦時にその機能を固めて逃がしたり前線にもって行きやすい空母艦隊ということで空母をひとところに固めて運用した日本と、輪形陣という形でひとつの空母に対し、戦艦、巡洋艦、駆逐艦など不足する機能を配備し、小艦隊をばらばらに運用することで、一気に全滅することを防いだアメリカ。完全に、戦争は航空機でするもので、ひとつの戦場に色々な方向から集まれば、べつにひとつの艦隊からまとめて離陸させる必要もないとアメリカは割り切ったわけです。さらに、この割りきりが個々の艦船の機能がシンプルになり、資源量とは別に、早期の大量生産を実現したという側面もあります。

さて、実際にこのことを、Webというビジネスに勝つための兵器に当てはめるとどうでしょうか。そもそも、ビジネスにおける目標自体は利益の増進というのがあるでしょう。また、自社の製品やサービスでより多くの人を幸せにするということもあるでしょう。それでも、それを達成するストラテジをお持ちでしょうか。その戦略なくして、もしくは誤ってWebを作るというのは、無意味であるし無駄であるということです。
「同等の予算で作れる中でより高スペックなものを」というのは限りなく無意味です。ビジネスの目標を立てて、それに必要な戦略目標を立てて、戦術を定めて初めて「どのようなWebが必要か」が決まります。
ビジネスの戦術においてWebにどんな役割を持たせるかをしっかり定めて作ることだけが必要です。

これからの時代では、制作をするのにあたって、デザインがいいことなんて当たり前だし、アクセシビリティがあるのも当然であるべきだし、メジャラブル(測定可能)で、常にその効果を測定分析できるのも当たり前です。
これからアイリンクでは、「制作だけ」はしません。ビジネスストラテジを定めるコンサルティングからしか入りません。「制作も」しますけど、それはお客様のお気に召す外注があればその部分のお仕事はそちらに回していただいてもかまいません。これからのアイリンクは徹底的に、お客様のビジネスストラテジにこだわります。

スカイマークのサービス・コンセプト

2012年6月 3日 14:04

なんだか賛否極端な感じの評価が多いのですが(どんなものかがわかんない人は、ググっていただくか、この辺のBLOGでも)、個人的には賛成でも否定でもなく、むしろ、こんな企業であっても建前のきれいごとの「お客様は神様です」なんていう姿勢をかなぐり捨てて、ここまでの文章を書いてお客に配布するまでに、色々な意味で追いつめられた社会ってのは、悲しいなぁというのが、正直な感想です。

ヒューマニングなんて言うのを研究している立場なので、お客様は当たり前に神様ではなく一人の人間ですし、サービスを提供する会社の中の社員でもバイトでもなんでも、一人の人間でしかないわけです。お金を貰おうが貰うまいが、まずは、その人と人との対等な接し方は、お客だろうが客室乗務員だろうか社長だろうが、対等なわけです。
その範囲で、一方が他方を、おかしな論理(「客」なんだから何でもあり的な)で圧倒しようってのは良くないですし、多分そんなことが積み重なって、あんな文章を書いてしまったんだろうなぁと想像がつくわけです。

個人的に、働く人はこれを会社が明示してくれて、ずいぶん働きやすくなったんだろうなと思う。クレームにどこまで対応すればいいのかも分からず、自分が分かっていてもお客は分かっていないから納得しないで右往左往しながら、クレーム処理をする羽目になったりしてたんだろうな。たぶん、こう書いてくれれば、自分の能力外の接客はしなくても良くなっただろうし、本来業務に専念もできるようなったんだと思う。その空いた余力で安全な運行へのより一層の注力もできるんだろうと思う。
クレームは財産で、クレームに対応することで新しいサービスが生まれて業績が上がるってのは確かに本当。でもね、そんなクレームに耐えられない人だってたくさん世の中には働いているし、その人にはその人の働きようがあるもんだと思う。
市民活動センターは地域のあらゆるよしなしごとのご意見を頂かないと、そもそも問題発見ができないので、スタッフには申し訳ないですが、クレームはバリバリ受け付けています。でも、誰が受けても、まずはかなり凹みますけどね。
ちなみに、本当に建設的なクレームを言いたいなら、本部への電話で十分。そのほうが、むしろ真摯に取り上げて組織としてそのような事態が二度とないように対応もしてくれるもんだ。その方が冷静に、問題解決の手法を考えることが出しますし。変な話、相手も人間ですから、怒鳴りつけられてその相手に役立つことを進んで考えようという気にはそうはならないもんです。

きっと、日本中の会社や組織は「本当はうちもこれぐらい書きたい」って思ってると思う。そうしてあげることで、働き手が楽になって、よりいっそうの別のサービスに注力できて、総体としていいサービスに生まれ変わるなら、そうすべきだと思う。
でも、そんなの、お客だって自分へのサービスを提供してくれている相手を普通に人として最低限思いやっていてくれれば、あんな文章は書かなくてもいいし、本来そういう世の中じゃなかったっけ。「金払ったんだから何でもやれ」ではなくて「自分のためにサービスを提供してくれてありがとう」と思って生きていくことが大切なんだよね。たぶん。
そういう、お金じゃない人や世界とのつながりを意識できるかどうかが大事なのであって、お金なんてのは、その上で初めて役に立つし価値を持つし使えるもの。

そんなことを考えると、金の授受の前に相手も一人の人間なんだって思いやらない社会の発露がここまで来たんだなぁと思うと、悲しくなってくる出来事だなと。

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