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お金とか仕事とか

地産地消とお土産

2007年7月25日 10:33

BLOGの方で、ちょっと議論が出たので地産地消を考えてみる。
宇宙人さんがコメントで「中国産の落花生で種子島の特産品を作っていたなんて」と主張しているように、種子島の特産品を元にお土産を作っている場合、やはりその土地の材料で作ってないとなんだか不当な感じもしなくもない。
個人的にも、六花亭の社長の「道産小麦に出番はない」のコラムは、いかがなものかと思う。文字通り受け止めれば「自分たちの作りたい味が作れないからダメ」という主張なので、「地元でとれるもので最善の味作りはしないんですか?」と反論のひとつもしたくはなる。

ただ、地元の伝統産品は地元産の材料でなければならないか、というと、それはどうかと思ったりしている。端的に言えば、地元産の材料に固執しなくてもいいということもあると思う。

一つは、さまざまな社会的理由で、その土地でその特産品のための材料を一切作らない、もしくは作れなくなった場合。たとえば、薄荷を生産しなくなった北見で、薄荷関連のおみやげ物を製造すること。これらは、充分に地元の産品といえると思う。
もう一つは、作ったときからそもそも地域外のものを使って作っていて、それが継続しているものや、何らかの理由で材料をシフトし、それが消費者の支持を受けてしまったもの。たとえな、森のイカメシなんかがその代表だ。あのイカは北海道産ではないが、北海道産に戻すと味が変わったということで、消費者にリジェクトされたものだ。
もっと言えば、北海道で(というか日本で)カカオは取れないが、チョコのお菓子は花盛りである。
こうして考えると、必ずしも、地元の材料を全部使うことがいいお土産の条件ではない。

地元産の材料を使っていないお土産というのは、実は結構日本全国どこにでもある。
もっと言えば、おみやげ物は、おみやげ物であるという時点で本質的に地産地消ではない。最低でも地産他消だ。
お土産で重要なのは、どこで買ったかであるし、その買った土地で作られていることがハッキリしているものが、お土産たる資格だ。加えて、それがそこで作られている(売られている)合理的理由があることがさらに言えば望ましいということに他ならない。

その合理的な理由の一つが「この土地で取れるものが材料だから」というのは、最も分かりやすい理由に他ならない。でも、この理由は可能な理由の一つでしかなく、北見の薄荷関連菓子のように「かつて北見は薄荷で経済支配をするぐらい薄荷の製造が栄えていたんだ。だから薄荷の消費方法も多様なんだよ」とかも充分、旅人の心をくすぐる合理的理由だろうし、富山で昆布を使ったお土産があれば「昔は個々はコンブ交易の中心で栄えたんだよ」でも充分通用する合理的理由だろう。

こうした合理的理由が重要なのだ。何の脈絡もない新しい作物を突然植えて、この作物でお菓子を作って「地産地消のお菓子だから買え!」といわれても、旅人は困ってしまう。旅人はこの土地で根付く覚悟できているわけではないのだ。

地産地消の本質はあくまでも、別のエントリーで書いたように、この土地で生きるという覚悟そのものだし、浮ついた経済上の設け話とは本来無縁なものである。そこのラインを履き違えると、欲しがらないお土産の量産という最悪の事態になりかねない。

お土産に大事なのは「そこで作る合理的理由」。で、地産地消で重要なのは「その土地で生きる覚悟」。この違いを良く捉えて「地産地消のお土産」という本質のずれたものにこだわらないように心がけることが大事なんだなと。その重なり合う領域のものを作ることは構わないけど、その重なり合う領域は土地土地で違ってくるはず。

企業の小児科医

2007年7月19日 10:29

コンサルタントとして創業したころは、「どういうポジションのことを仕事にするのか」というのは結構思い悩んだ。

一応、ITコンサルタントとして技術上の問題解決を主眼に置いたコンサルとして、仕事をはじめた。が、実際やってみると、技術上の相談はあることはあるけど、どちらかというと、新規事業そのものの立ち上げと表裏一体だったり、起業したての会社のコアコンピタンスの創り込みだったりと、ほとんどその会社や事業のスタートアップから軌道に乗るまでの面倒だったりする。こうなると、IT以外のコンサルも含め、ある面では総合コンサルタントの状態になってしまった。

周囲のコンサル業の仲間の話なんかを聞けば聞くほど、はじめは「これでいいのかいな?」と思っていた。
IT系のコンサル仲間は、バリバリとシステム設計の助言をしたり、上流工程の作りこみの助言をしたり、新技術の紹介や評価をしているのだ。他方で非IT系のコンサル仲間に聞けば、上場のための書類整備の助言とかビジネススキームの構築とか、偉いカッコウのいいことをやっているのだ。

どうも周りと違うなぁと思ったのだけれども、ふと気がついたのは、「うちのお客は何故僕に頼むのか」ということだった。実は、上場スキームを描くようなコンサルも、上流工程からがっちり決め込むようなシステム作りも、既にコンサル仲間がやっていて彼らがやる仕事として成立している一方で、それ以前の状態の企業や事業というのもたくさんあって、これのためのコンサルというのが著しく少ないのだ。だからこそ、そこの相談を乗るという自分が重宝されているんだなと。

実は世間にある日本のコンサルは、医者に例えれば、総合的といっても外科や内科、後は耳鼻科とかさまざまな方向に特化されたものばかりで、青年や年寄向けの医者ばかりなのだ。
最近でこそ、創業支援というのが流行ってきて、産科がかなり増えてきたけど、生まれたての事業を見ていく、小児科医があまりにも少ないのだ。
なので、ここ数年は「企業の小児科医」になろうと決めてコンサルをしている。

でも、企業の小児科医ってのは儲からない。親のある子供(第二創業とか)は親から金を取ればいいんだけど、企業社会には親のない子(ベンチャー等の新規創業)が結構普通で、企業でも自然人でも親のない子は普通そんなにお金がないので、結局、大手コンサルタントファームが必要とする諸経費分は払えないのだ。なので、組織維持費がかかる形態では、なかなかやるのが難しいのだ。だからうちは、個人事業でやらせてもらっている。

でも、決して、企業の経営者を子ども扱いにするということではない。むしろこちらが学ぶことが多い。でも、物事には順序があって、やっぱり創業から上場準備ぐらいあいだの段階は、子供と一緒で、親(この場合は経営者)が見てても、原因のわからないトラブルとか悩み事が発生する。それを、一緒に考えて解決していくのが仕事だったりする。
で、上場準備、すなわち社会人の仲間入り、ぐらいの年齢になったら小児科としても仕事はヒト段落と言うわけ。そこまで、無事の育つようにサポートするのが、「企業の小児科医」という仕事なんだろうなと。

なので、正直言って大人の企業はあまり上手く見れませんし、これから生まれるであろう企業の創業そのものの支援も出来ません。加えて、その子供産むべく結婚相談を受けるということはもっと出来ません。
でも、生まれてから学校卒業するまで程度の期間のいろいろなトラブルはある程度上手に見れるなと、最近自信が少しついてきました。

#ちなみに大人の企業に関してはIT等の限られた領域の仕事はちゃんとこなします。

仕事の服ってなんだろう

2007年4月 9日 10:08

朝、上の子は学校に。家内は会社に。僕は下の子を連れて、保育園に。で、そのまま客先に。

趣旨がよくわからんけど、とにかく来てくれということだったので、そのままの格好で。
何を血迷ったのか、客のほうが、服装に難癖。確かに着の身着のままでしょぼいけど、この格好でいっつも過ごしているし、ほぼすべての客先でもこれで通している。何こそぬかすと言う感じ。挙句に抜かした台詞が「こんな格好でここに何しに来た」ときたものだ。
用事も伝えず呼びつけたのはあんたでしょ。用があるのはあなたのほうであって、私ではない。さすがにカチンと来て反論。
用件も言わずして呼びつけておいて、どんな格好をされようとあなたにものを言われる筋はない。それに、特別嫌がらせをするために普段と違う格好でもしてくれば言われても仕方だがないが、普段通りの格好。フリースが気に入らないの、ジーンズが気に入らないのと細かい。
「そんなことで難癖がつくような契約なら、文化の相違でしょうし御社のためにならないでしょうから、お互いのためにやめましょう」と怒っていったら、向こうが矛を収めて、ひと段落。

でも、仕事の服装=スーツってのはどうかなぁとおもう。農業の仕事は農作業の服だろうし、子育ては子育ての服。機能的な服を着ていたい。子育てしながら事務をやって営業をやるとすると、やはりスーツは厳しい。スーツ文化から見て、主婦が化粧っ気なくて小汚い格好をしていても、それは主婦業というのを全うする上で本人にとって機能的で格好よければそれでいいと思う。理系の実験職や工場の職員にいたっては下手にネクタイなんざしていたら実験や作業のときに危なくてしょうがない。
大体、子守してみろ。スーツなんか動きにくいだけじゃなくて、すぐに汚れて逆にみっともない。子育てSOHOをしながらスーツなんて無理だって。出来るおしゃれな人もいるのかもしれないけど、少なくとも僕には無理。
最近はこういう発想で問題ナシとしてくれるお客が多かったので、とっても仕事はしやすかった。服装の指定をされることはあっても、服装で難癖がついたのは独立後初かも。省議室だって、首長対面だって、上場社長と面会だって普通にこういう格好。まぁ、呆れているということもあるんだろうけど、基本的に僕の頭の中身に興味があって服のセンスに興味はないからだと思うけど。

とはいえ、多少は服装に気を使わないとね。相手に不快な思いをさせるような本当に汚い格好や醜い格好じゃ困るもんね。

はげたかファンドって本当に輸入品?

2007年3月 4日 09:41

今朝、友人からのメールでこの番組面白そうだよ、ということで経済ドラマの「ハゲタカ」というのを紹介していただいた。

ドラマがどうこうというわけじゃなくて、ふと思ったのは、ハゲタカファンドは本当に欧米オリジナルで輸入品なのか、ということ。
ハゲタカファンドの定義ってのを軽くしてみると

 1.振るわない会社の株を安く購入して、所有権を取る。
 2.なりふり構わず、会社の価値を向上させて株価を上げる。
 3.高値で会社の株を売り抜けて利鞘を稼ぐ。

ということをやるやからの事を指すのだろうなと。
この定義に沿って言えば、国内の金融機関でも企業再生ファンドの類はこういうことをやっている。でも、往々にしてこのビジネスモデルは外国から来て、企業再生ファンドはそれをまねしているだけなので、ハゲタカファンドそれ自体は欧米のものという風に言われる。しかも新行為のようにいわれがちである。
で、メディアに登場するときは大方悪者として紹介されるわけだ。

でも、色々な歴史を紐解くと、必ずしもそうではないことが分る。
河竹黙阿弥(かわたけ もくあみ)という江戸時代幕末から明治にかけて活躍した歌舞伎狂言作者が居た。この人は、1816年生、1893年没である。この人の父、勘兵衛という人は、銭湯営業権の株(湯株)で、まさにハゲタカファンドと同じことをしていた。
「風呂と湯の話(武田勝蔵著:塙新書)」によると(イタリック体は同書p125引用)

   勘兵衛は
 1.江戸府内の衰微した湯屋の株を安く引き受けて、
 2.その湯屋を改良・経営し、
 3.その繁盛の頃を見計らって、これを希望者に転売してその利鞘を得る
   という、格別の商才の持ち主であった

ということで、これは誰がどう読んでも、日本におけるハゲタカファンドそのものということになる。たしかに、現代の株と、この頃の株は色々と意味合いは違うが、企業体の所有権を示すものを安く買い、価値をあげる努力をして、高く売り抜けるということは一緒。
ならば、こんなロクでもないハゲタカファンドはよほどお江戸の嫌われ者かと思いきや、この逸話の大本の「人物業書」というのでは、勘兵衛は「真面目な賢い人」となっているらしい。
まぁ、こう調べてみると、ハゲタカファンドそのものは外来種でもなんでもないし、おまけに日本人でも普通な代物だったわけで、しかも、賞賛される価値のある業務ということだ。

少なくとも
  ハゲタカファンド=外資=日本経済を食い物にする悪
という短絡的な認識は改めたほうが良さそうである。

起業支援に関する自己矛盾

2006年12月 3日 13:48

僕は起業支援は嫌いだ。それは他のエントリーにも書いてある通り。

大体、他人様の人生をどうこうしようと言うのも気に入らんし、そんな他人様にとやかく言われんと起業できないような輩は起業しないほうがいいとか思っている。確かにうちの事務所の最たるビジネスモデルは、超アーリーステージではあるけど、起業する前の輩は対象外。起業したての相手をお客様にする。起業までは本人の責任しっかりやってくれという考え。いわば、事業の小児科医だけど、産婦人科医じゃないというスタンス。

なので、偉そうに周りには声高にこういうことを主張しているんだけど、最近、自分の行動は本当にそうなっているのかなと、大変気になってきた。

というのも、この間、大学で講演してとある所でその感想を書かれていて「(起業に関して)やる気に満ちてくるような話だった」とのこと。
あらら、起業は戒めよ、というつもりだったんだけどなぁ。と。
そこから今までの自分と周囲の状況を思い返すと、力一杯人の背中を押して起業させまくっている気もする。自分が創業後、知り合った組織人の大半が起業しちまっている。フリーランスになった人、5名。ベンチャー起業家2名。そのほか転職、大学人等々、人の進路変更させまくり。
しろとはひと言も言っていないけど、結局、結果を見ると、起業創業育成マシン状態のような気がする。

ということは、起業支援を罵っている割には、自分が一番起業支援してしまっているのではないかという感じ。

とすると、起業支援する人を罵る資格はないなぁと、チョット凹んだ感じであったりする。

それでも、無理な起業は辞めようね。

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