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これからの地縁組織-お役目からプロボノへ。「好き」と「出来る」のボランティアの時代

2012年9月28日 15:33

最近、あるボランティアを地域でやりたいんだけどってことで、地域の既存の施設等にお邪魔したら「そんなボランティアやるなら、とにかく既存のお役目をなんかやれ」の一点張りで、結局そのボランティア活動や仲間作りができなかった、という話が結構ある。
それに似た話で、自分もなんだそりゃって思うようなことに自分が巻き込まれたりしたんだけど、なんで、そういうことが起こるのかなとか思ったわけです。

大前提として、町内会でもPTAでも、地域に必要な機能を提供していることは間違いないのでとっても大事。これはみんな共有しているのではないかと思います。
何が問題かというと、機能に対してお役目が決まっていて、そのお役目はほぼ強制で誰かにやらせるという話になっていることが問題なんだろうなと。みんなお役目はやらないか、嫌々やるって話になっている。もうボランティアとは呼べない状態。ボランティアに大事なのは自発性なので。
で、スキルも持ち合わせていなく、やる気もでず、下手したら人数もかけている、という状態で、地縁組織をまわすわけですからパフォーマンスも出ないわけです。

全然違う流れで、最近よく聞くキーワードに「プロボノ」というのがあります。専門性を持ったボランティアといいますか、言い換えるなら「好き」や「出来る」をキーに活動するボランティアです。都内ではこのプロボノの集まりというのが沢山あります。
たぶん、町内会やPTAの事業を、そういう好きや出来るをもとに集まったボランティアで回せば、ずっと効率いいんだろうなと思います。パフォーマンスも高そうです。東京であれば、きっとそんな人はたくさんいて、多様な専門性を持った人がごまんといるから、組織に合わせた人を集めて、ハイパフォーマンスなプロボノ的地縁組織をつくるというのも、不可能でないように思います。

ところが田舎はそうではないように思うわけです。そんな都合のいいプロボノ的人材が多数いるわけじゃないですし、だからこそ一方的なお役目主義だったわけです。お役目主義が機能する前提は、きっと、農村や特定企業城下町のような皆がほぼ同じ職業的なスキルしか持ち合わせていない同質社会であることです。だからこそ持ち回りだったり多少強制でも、皆で負担を分かち合いましょうというロジックが通用したのだと思います。できることはみんな同じ程度ですから。

でも、田舎の風景も変わってきている現実は見据えなければいけないと思います。田舎に住む人も多様化してきています。企業にせよ農業にせよ、産業としての多様化が進んでいますし、衰退している自治体であれば、新しい目線で新しい産業を興さなければいけません。そうすると、数は東京ほどではないにせよ、住んでいる人のスキル上の多様さの幅は、そんなに東京と変わらなくなりつつあると感じています。

とはいえ、東京のように組織に合わせて適切なプロボノ的ボランティアを集めて地縁組織をまわす、といえるほど人数や多様さの細かさはないと思います。でも、皆が得意があって好きがある。そして、それに対する同質さは無くなっている。と考えると、その地域にすむ人々の、「好き」と「出来る」をちゃんと把握して、その「好き」と「出来る」を考慮して、事業を再構築して、みんなに自発的に動いて貰うことが、そうした地縁組織の長の仕事になってくるのではないかと思う。
その大前提として、お役目を埋めることが旨い頼みこみ屋である必要はなく、むしろ、地域のみんなの「好き」と「出来る」を把握しようという心持のあることが求められる。
把握した後は、そういう事業構築が「出来る」か、そういうのが「好き」な人を探して、後はおだてて回せばいいんじゃないのかな。その事業構築が自分の「好き」や「出来る」なら、それから自分でやればいいわけだし。

金ももらわず、嫌なことの苦労はこれから誰もしないと思うよ。役を押しつけて、自分の期を逃げ切ることを考えるより、こういうことを真剣に考える方がきっといい地縁組織になって、住みよい地域になると思うんだけど。
みんなどう思ってるんでしょうね。

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