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プリンシプルのない日本(再読)

2012年6月18日 10:42

自分の技術に、自分の経営にそんなに自信がないのなら、そんな連中は交代したらいい。交代しても技術も経営も向上の見込みがないのなら、そんな国民の犠牲において金もうけばかり考えるのは不届きである。(P.229)


その通り。自分とこで直接もらうのがはばったくなったら、国民に使途限定した助成金ばら撒いて、その上減税サービスまでさせてまで、ものを売りつけようって根性が理解できん。そんなところに金つけてる場合じゃないでしょ。あたかも、自力で仕事しているようだけど、下手したら「公務員以上に税金で飯食ってる連中」といわれても本来仕方がない。公務員批判する前にこういう、国家に寄生して正しい市場経済の競争を阻害している連中こそ、マスコミも批判すべきだと思うけどね。

何度読んでも、自分としては学びの多い本。今回は文庫本で再読(以前の読了メモはこちら)。
とにかく、

私は原則的には補助金制度など大反対だ。(P.105)

大体補助金をやってまで運営しなければならない会社が、日本にありえるとは私は思わない。(P.106)

経済人はもっともっと自己反省してみても悪くはなかろう。やれ補助金だ、やれ割当だと、こまってくるとすぐ政府になんとかしてくれと泣きつく乞食根性は、もうやめてもらいたいものだ。(P.203)

この人が作った省庁が、その補助金ばら撒きの筆頭省庁ってのは、なんとも皮肉。人の引き際も肝心だけど、組織の引き際も肝心だよね。本当に、どうにかして欲しい。

恐らく悟々の余生の間には、大した好い日を見ずに終わるだろう。それ程事態は深刻で、前途は荊の道である。然し悟々が招いたこの失敗を、何分の一でも取り返して悟々の子供、悟々の孫に引継ぐべき責任と義務を私は感じる。(P.109)

この国をこんな破産状態に陥れたのも我々の時代だ。死ぬまでに我々の愛する子孫の負担がいくらかでも軽くなっている様に、ここでほんとに腰をいれてやろうではないか、現実を直視して。勇気と信念を以て。(P.142)

僕らももう大して好い目を見れると思ってません。責務を感じるべき人々は責務を感じて、自己防衛なんかしないで滅私で世のために働いてもらいたいです。僕らも一緒に次の世代のために働きますので。

こういう青年を扱うのに雅量と同情を以てして頂き度い。彼等の思想がお気に召さないのなら尚更、会社に採用してやって、その思想というか、その性根を叩き直してやるという位の気概と親切を持ってこれ等青年に対処して貰い度いと願う(P.90)

雇用抑制より、責任のある上の世代こそ首切って、預貯金だけで生活して価値を生み出す苦労をしてください。若い子をこういう気概で雇いましょう。どんだけ浅ましいんだか、と経営者が思われないためにも。
政治家の皆様には

総理の後継者なんていうものを心配するのは不必要千万なことで、これは国民が勝手に決めることで、昔の組閣の大命降下なんていった時と世の中が一変しているのだ。(P.189)

政府、自民党が駄目ならその判断は主権者たる国民がします。国会の先生方の審議拒否とか、牛歩とかさみだれとかいう戦術で政府の国会活動を阻止したり妨害したりなさらなくても、審判は国民がします。(P.246)

ですし、それを選ぶ国民も

国民が真剣に政治に関心を持てば、よくある贈賄事件などたちまちのうちに根絶することは請合いだ。(P.212)

適任であろうが不適任であろうが一国の総理大臣である。外国人の前でまで恥をかかす様なことはやめたがいい。(P.209)

こんぐらいの意識は必要で。
それにしても、学びたいことは多く、コメントをつけるまでもないので、以下つらつらと。

まだまだ合理化なんどというような、高等技術を扱うところまで行っているとは思えない。(P.26)

弱い奴が強い奴に抑え付けられるのは世の常で致し方なしとあきらめもするが、言うこと丈けは正しいことを堂々と行ってほしい。(P.63)

新生活運動とやらをやるのなら、ついでに「朝起きたら顔を洗う運動」でも始めたらどうですか(P.72)

現在の日本の復興ぶりなどということは、いわばクリスマス・ツリーみたいなもの(略)悲しい哉あのクリスマス・ツリーには根がない。(P.100)

この戦争では沖縄の人々はとてもひどい目にあった。少年少女までが殉国の精神で死んでいたことを考えると、いまだに目がしらが熱くなるのをおぼえる。その沖縄の人々がいまだに、へんな環境にいる。(P.231)

私が彼のそばにあった英和辞典を引いて、この字引には「象徴」と書いてある、と言ったのが、現在の憲法に「象徴」という字が使ってある所以である。(P.240)

しかし人間、税が高いなんてブウブウ言ってるうちが花だよ。(P.256)

妥協は妥協でいいよ。だけども、ほんとの妥協ということは、原則がハッキリしている所に妥協とということが出て来るんでね。(P.261)

人の前で恥をかかしたって、面子々々っていうけど、八月十五日以来、日本人に面子なんてあるかっていうんだ。(P.274)


ちなみに、以下は、まさにそうなんですけど。どうすればいいんでしょうか。白洲様

憲法九条の戦力の放棄の箇所だけを捕らえて護憲か改憲かを議論している状態が、いかに憲法そのものを知ってないないし知ろうとしていない議論だったか(P.281)

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