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2012年6月のアーカイブ

人文学の現在

2012年6月24日 18:06

医療活動を通して日常的に市民の皆さんと接している生命科学系分野や、発明・発見の成果を社会に還元していく自然科学系分野などと比べると、私たち人文・社会科学系分野の社会貢献活動はあるべき姿を描くことは容易ではありません。(P.204、あとがき)

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ビジネスストラテジカンパニー

2012年6月22日 10:16

メモをかねて、今後のアイリンクの方向性をエントリー。これがどうこうなるという話ではなく。

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アイリンクは「制作だけ」はしません。デザインなんかよくて当たり前。アクセシビリティなんてあって当たり前。メジャラブルでないことなんてありえない。制作物は、企業のビジネス戦略の何を達成するために必要なことなのか、だけが重要なのです。戦略目標なき制作、誤った戦略による制作は、それこそ制作すること自体を無意味にします。

ビジネスと制作物を戦争と兵器になぞらえましょう。戦争に関しては、その戦争の目標や目的があって、それを達成すべく戦略があってその戦略に合致した戦術を考案しその戦術を実行できるように兵器を用意します。
旧日本海軍は、太平洋戦争開戦時では、戦争が起これば攻め込んでくる敵艦隊を少しづつダメージを与えながら、日本近海で一気に艦隊決戦でけりをつけるという戦略を採用していました。
そのなかで、二つの軍縮の国際条約が結ばれ、艦隊決戦に必要な数の艦船が用意できないという制約条件が与えられました。で、どうしたかというと、一艦あたりの攻撃力を尋常じゃなく増やすという選択で、新造艦を作りました。有名なのでは、大和や武蔵です。それ以外にも、昭和初期の日本海軍の新造艦のスペックは、同程度の他国の艦船と比しても圧倒的に優れていました。
でも、現実には、アメリカに敗れています。国力の差もありますが、兵器開発・運用の思想がまるで異なったのです。優れた艦船をたくさん同程度の戦力を投入した大きな海戦でおおむね日本が負けています。たとえば、航空母艦ひとつとっても、航空母艦同士の海戦の想定が砲戦だと思っていた日本と、航空母艦の搭載機で航空母艦をつぶすことを考えていたアメリカでは、建造時に差が出ます。
初期の日本の空母は巡洋艦クラスの大砲がついているなど、今思うとちょっと異様ですが、建造技術としては相当なものです。他方、アメリカの空母は、甲板のリカバリーや、火災防止など、敵機襲来を前提としたものでした。また、運用についても、艦隊決戦時にその機能を固めて逃がしたり前線にもって行きやすい空母艦隊ということで空母をひとところに固めて運用した日本と、輪形陣という形でひとつの空母に対し、戦艦、巡洋艦、駆逐艦など不足する機能を配備し、小艦隊をばらばらに運用することで、一気に全滅することを防いだアメリカ。完全に、戦争は航空機でするもので、ひとつの戦場に色々な方向から集まれば、べつにひとつの艦隊からまとめて離陸させる必要もないとアメリカは割り切ったわけです。さらに、この割りきりが個々の艦船の機能がシンプルになり、資源量とは別に、早期の大量生産を実現したという側面もあります。

さて、実際にこのことを、Webというビジネスに勝つための兵器に当てはめるとどうでしょうか。そもそも、ビジネスにおける目標自体は利益の増進というのがあるでしょう。また、自社の製品やサービスでより多くの人を幸せにするということもあるでしょう。それでも、それを達成するストラテジをお持ちでしょうか。その戦略なくして、もしくは誤ってWebを作るというのは、無意味であるし無駄であるということです。
「同等の予算で作れる中でより高スペックなものを」というのは限りなく無意味です。ビジネスの目標を立てて、それに必要な戦略目標を立てて、戦術を定めて初めて「どのようなWebが必要か」が決まります。
ビジネスの戦術においてWebにどんな役割を持たせるかをしっかり定めて作ることだけが必要です。

これからの時代では、制作をするのにあたって、デザインがいいことなんて当たり前だし、アクセシビリティがあるのも当然であるべきだし、メジャラブル(測定可能)で、常にその効果を測定分析できるのも当たり前です。
これからアイリンクでは、「制作だけ」はしません。ビジネスストラテジを定めるコンサルティングからしか入りません。「制作も」しますけど、それはお客様のお気に召す外注があればその部分のお仕事はそちらに回していただいてもかまいません。これからのアイリンクは徹底的に、お客様のビジネスストラテジにこだわります。

プリンシプルのない日本(再読)

2012年6月18日 10:42

自分の技術に、自分の経営にそんなに自信がないのなら、そんな連中は交代したらいい。交代しても技術も経営も向上の見込みがないのなら、そんな国民の犠牲において金もうけばかり考えるのは不届きである。(P.229)

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有法子(再読)

2012年6月11日 12:58

「最後までお世話をしなければ、何もしないのと同じ事です。」(P.320、実子による解説)

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スカイマークのサービス・コンセプト

2012年6月 3日 14:04

なんだか賛否極端な感じの評価が多いのですが(どんなものかがわかんない人は、ググっていただくか、この辺のBLOGでも)、個人的には賛成でも否定でもなく、むしろ、こんな企業であっても建前のきれいごとの「お客様は神様です」なんていう姿勢をかなぐり捨てて、ここまでの文章を書いてお客に配布するまでに、色々な意味で追いつめられた社会ってのは、悲しいなぁというのが、正直な感想です。

ヒューマニングなんて言うのを研究している立場なので、お客様は当たり前に神様ではなく一人の人間ですし、サービスを提供する会社の中の社員でもバイトでもなんでも、一人の人間でしかないわけです。お金を貰おうが貰うまいが、まずは、その人と人との対等な接し方は、お客だろうが客室乗務員だろうか社長だろうが、対等なわけです。
その範囲で、一方が他方を、おかしな論理(「客」なんだから何でもあり的な)で圧倒しようってのは良くないですし、多分そんなことが積み重なって、あんな文章を書いてしまったんだろうなぁと想像がつくわけです。

個人的に、働く人はこれを会社が明示してくれて、ずいぶん働きやすくなったんだろうなと思う。クレームにどこまで対応すればいいのかも分からず、自分が分かっていてもお客は分かっていないから納得しないで右往左往しながら、クレーム処理をする羽目になったりしてたんだろうな。たぶん、こう書いてくれれば、自分の能力外の接客はしなくても良くなっただろうし、本来業務に専念もできるようなったんだと思う。その空いた余力で安全な運行へのより一層の注力もできるんだろうと思う。
クレームは財産で、クレームに対応することで新しいサービスが生まれて業績が上がるってのは確かに本当。でもね、そんなクレームに耐えられない人だってたくさん世の中には働いているし、その人にはその人の働きようがあるもんだと思う。
市民活動センターは地域のあらゆるよしなしごとのご意見を頂かないと、そもそも問題発見ができないので、スタッフには申し訳ないですが、クレームはバリバリ受け付けています。でも、誰が受けても、まずはかなり凹みますけどね。
ちなみに、本当に建設的なクレームを言いたいなら、本部への電話で十分。そのほうが、むしろ真摯に取り上げて組織としてそのような事態が二度とないように対応もしてくれるもんだ。その方が冷静に、問題解決の手法を考えることが出しますし。変な話、相手も人間ですから、怒鳴りつけられてその相手に役立つことを進んで考えようという気にはそうはならないもんです。

きっと、日本中の会社や組織は「本当はうちもこれぐらい書きたい」って思ってると思う。そうしてあげることで、働き手が楽になって、よりいっそうの別のサービスに注力できて、総体としていいサービスに生まれ変わるなら、そうすべきだと思う。
でも、そんなの、お客だって自分へのサービスを提供してくれている相手を普通に人として最低限思いやっていてくれれば、あんな文章は書かなくてもいいし、本来そういう世の中じゃなかったっけ。「金払ったんだから何でもやれ」ではなくて「自分のためにサービスを提供してくれてありがとう」と思って生きていくことが大切なんだよね。たぶん。
そういう、お金じゃない人や世界とのつながりを意識できるかどうかが大事なのであって、お金なんてのは、その上で初めて役に立つし価値を持つし使えるもの。

そんなことを考えると、金の授受の前に相手も一人の人間なんだって思いやらない社会の発露がここまで来たんだなぁと思うと、悲しくなってくる出来事だなと。

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