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心を動かすコーディネート

2006年7月31日 12:56

安城のセンターと刈谷のセンターの合同研修で豊田市へ。名鉄で乗換えなどで、センターのメンバーと合流しながら、おのぼりさん状態で豊田市駅へ。トヨタボランティアセンターの鈴木様のお話を伺う。

このセンターはトヨタが13年前から設置した、社員のボランティア活動を支援するセンター。鈴木様は出来たときからのこの施設の責任者であり、ボランティアコーディネーターである。やはり、10年選手の話は、とても面白い。聞いていて思ったのは、ボランティアのコーディネートも、産学官民連携のコーディネイトも本質は一緒だなと。
鈴木様が強調されていたのは
大事なのは「心を動かすコーディネート」であって「人を動かすコーディネート」ではない
ということ、指示をすれば素直な人は、動く。でも、その内容の実情をしっかりと知って、心から感動し動いた人と、ただ動く人では結局結果が違ってくる。これは、産学連携の現場でも一緒。特許やらなんやらの紙切れを、右から左に動かしたって、契約して共同研究やら受託研究をしたって、そんなに良い結果は出ない。やっぱり、その先生なり企業の担当者なりが、共通の目的を持って、それに対して心を動かして、熱い思いを持って進めるほうが良い結果に最終的にはつながる。そういう意味では、下策は人を動かす、上策は心を動かす、というのが大事。他方で、時には強制参加をさせて、きっかけをつくるというのも一つの手口ではある。が、それはやっぱり本道ではない。

加えて、強調されていたのが
コーディネーターは資格や肩書があるからといってコーディネーターではない
という事。名前だけのコーディネーターのなんと多いことかと嘆かれていた。肩書があったり、カリキュラムを学んだからと言って、それはコーディネートに1µも役に立たないということだ。肩書大好きバカ、理論だけ大好きバカってのは、どこの業界にもいて、本当に困ったちゃん。大事なのは、現場を知るということであり、現場にきちんと出向いて、学んでこそのコーディネーターである。○○センターに座って電話一本で安直に出来るコーディネートなんてありえない。それは産学連携でも一緒。肩書だけのコーディネーターなんて無意味。ちゃんとつなぎたい先生の研究の現場を見に行くべきだし、繋ぎたい企業にも足しげく遊びに行くべきだ。そういう意味では、北大のリエゾン部は、僕を除いて(^^;、ちゃんと皆コーディネートしてる。Kコーディネーターなんか、道内企業の現場を知るべく、札幌圏じゃ飽き足らず地の果てまで行くすさまじい行動力。

そして、「一回のコーディネートであきらめない」というのも言っていて、良いと思うネタを何回でも繋ぐことってのは、産学連携の現場でも本当に大事。で、結論として「信じられるコーディネーターを目指せ」ってことだそうだ。
特に、北大に似てるなぁと思ったのが、トヨタは企業内のボランティアシーズは山のようにある。有資格者やらなんやらかんやらスキルを持った人材が多数いる。だから、地域のボランティアニーズには、本来100%対応できる。でも、実際はそうではない。その間をきちんと心を動かして繋ぐというのは、なかなか難しいということである。北大も、地域ニーズに応えるだけの莫大な研究者を抱えている。しかし、なかなか、きちんと地域シーズに応え切れていないのが現状だ。
でも、トヨタの社員のボランティア体験率は40%超。13年の歴史でかなりコーディネートしている。北大も、教員の連携体験率を40%超ぐらいの持って行きたいもんだ。そうすれば、北海道大学は地域ニーズにちゃんと応える大学になる。

鈴木様がひたすら強調していたのは、コーディネートはテクニックだけど、別にテクニックがなくても心を動かすことができればそれで良い。これはボラでも産学連携でも一緒。心を動かすコーディネートを、北大でお手伝いしている間に、僕はどれぐらい形に出来るのかなと、とっても考えさせられる良い勉強会。

でも、実は、企業の社会貢献のスタイルとして、こういうセンター設置をして社員を地域に送り出して社員に社会貢献させるというスタイルは、あんまり好きではない。(こんなの書いてますし
実際に、話を聞いた後でもその考えは変わっていない。でも、話の端々で出てきた、「巨大企業としての(公共機関のような)平等の原理」がある以上、CSRでの戦略的集中投資が難しいという実情も分る。なので、これは、トヨタという巨大コングロマリットの正解であって、一般企業の正解ではない。やっぱり先に勉強させていただいた、デンソーさんのようにシャープな企業戦略の中でのCSRの方が他企業の参考にはなる。

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