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地域情報化の最大の敵は「くるくるバス」だ

2003年11月 2日 23:30

前回に続き、今回もお気楽路線はまだまだ続きます。みなさん、自動車免許って持ってます?自動車持ってます?乗り回してます?実は、私は無免許です。運転できません。必然的に私の移動方法は、徒歩、自転車、公共交通機関となってきます。が、この愛知県ミカワ地区は鬼です。天下のトヨタ様のお膝元だけあって「成年男子で自動車をもたずんば、人にあらず」ってなもんで、バスじゃなくて自動車に乗れ!ということで、公共交通機関は壊滅的な状況でした。

それが、ある日、状況が一変しました。うちの隣の市、碧南市が「くるくるバス」というワンコイン(100円)の地域循環バスを走らせたのを皮切りに、あれよあれよという間に、近隣市町村が一気に導入してきて、かなりの数のバスが走り出しました。うちの地域は安城くるくるバスってことで「あんくるバス」というネーミング。しかもみんなバリアフリーを考えローステップに車椅子スペース付き。
あんくるバス万歳!地域巡回バス万歳!
ところが、どいつもこいつも、微妙に赤字なんですね。まぁ、赤字といっても、伝説の国鉄深名線のように派手な赤字ではないんですが、ペイしていないんですね。
でも、赤字でも良いと思うんですね。「ある物」と、費用対効果を比較のうえ、「ある物」かそれとも循環バスを取れば良いと思います。その「ある物」とは、そう、公的な資金で運営している地域ネットインフラです。

なぜ、僕がそう考えているのか順を追って説明しましょう。

「情報化とは何か?」

情報化を次のように定義しましょう。

1)人事物を記号化して、情報として流通できる状態にすること。

単に、物事を情報にするってことです。物事を情報に化けさせること。で、情報化。でも、実際、消費されない情報なんて妄想と変わりませんから、意味のある情報化っていうのは、現実には、

2)記号化した情報を流通させること。

3)各人が情報を取得して何らかの効果を得る。

というステップが必要になります。インターネットによる情報化って言うのは、ある面では流通手法の違いであって、2の部分への最大の革新といえます。地域情報化って、この1~3が地域内で活発に行われている状態にすることです。さらに進めば、3が地域の外のこともあれば、1が地域の外ということもありえます。だけど、1が地域の外の事例や、3が地域の外の事例を前提としている、地域情報化はすくないと思う。
そういう地域内での情報流通を促進させるために、地域のネットインフラはあると考えて良いと思う。

「で、バス」

でも、ここでよく考えよう。地域にとっては、結局、3さえなされれば良いのだ。で、そのために必要な1のステップを担うのは、地域で物事を見聞きしてきた人間である。そこで登場する考え方が「会って話しちゃえば良いんじゃないの?」ということだ。で、そのあって話す頻度を増やすことが出来れば、地域住民がろくに使いこなせないネットワークシステムを入れるよりもよっぽど、その方が良いことになる。
いわば、1のステップで、記号化の作業をせずに、実物=人間をそのまま流通させちゃう機構としての地域循環バスとして捉えると、まさに下手な地域情報化のツールよりも安く地域活性化につながる可能性は高い。いわば、田舎においては地域循環バスこそが地域型ネットインフラの最大の敵ともいえる。

「しかもバスはこんなに優しい」

しかも、バスはITと比べて遥かに障害者デバイドは低い。特に、最近の福祉対応型といえるバスに関しては、特にそうだ。ITツールがハンディキャップのある人にとって使いやすくなってきたとは言え、バスに乗って会って話すほうがよっぽど楽なのが現実だ。
しかも、IT機器の敷居は地域のジジババにとって、正直いってえらい高いが、バスの敷居は、何といってもローステップ。お気軽なこと請け合い。デバイドは少しはあるけど、デジタルデバイドよりはよっぽど優しい。
もっとも、うちの近所の場合、よっぽどバスというものをしならない人々が多く、バス内で両替が出来ることすら知らない人続出。それなりに細かなバスデバイドはあったりするが、笑い話になる程度のことで、利用には困らない。

こう考えると、どうせ地域の自治体が引くような光インフラなんて、どうせ自治体の持ち出しなんだから、バスとの赤字幅と比べたらネットのほうが費用対効果も厳しいような。いまだITバブル、地域情報化バブルに躍らされていない地方自治体の方。是非一度真剣に地域循環バスの導入を検討してみてはいかが?
大型ITインフラよりよっぽど安くて、効果的。だと思うのですが。

ITとバスを対立させてこんな事を書いてはいますが、私個人はIT屋ですから、携帯ブラウザ専用のバス路線検索やら乗換検索を作ったりして、一人で便利なバスライフを送っているんですけどね。

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