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Webビジネスの勘違い3~サーチエンジン

2000年1月15日 12:00

近頃、私の仕事の愚痴の場になりつつあるコーナーですが 何らかのお役に立つ部分もあることと思いますので、またお付き合いのほどを。

最近、既存企業様向けのWebを作る仕事が多いのですが、 必ず言われるのが
「サーチエンジンとか言うのに、かくかくしかじかに登録して欲しい」
ということである。 どうも、
サーチエンジンへの登録=大ヒットサイトの条件
と思いこまれているらしく、検索のキーワードまで事細かに指定していただける。
まぁ、なにもしないでも、大ヒットするとか思いこんでいる輩よりは マシなんだろうけど、サーチエンジンにいくら登録しても、基本的には さして効果はない。
※純粋な意味で「サーチエンジンのみで大ヒットした!」という方がいたら教えて下さい。
がどうも、そういう話が蔓延しているらしく、いかに、登録しても効果が薄い旨を 教えてもなかなか理解していただけない。手抜きの言い訳口上くらいにしか思ってない。さらに言えば、値切りの口実にしようと思っている場合すらある。
ちなみに、効果はないが当然のごとく登録作業自体はちゃんとする。

経験では、どんなに上手にサーチエンジンに登録しても そこから流れてくるユーザーは、1日で数十~数百人程度。
しかも、すでに知名度のあるWebサイトの場合に限っても その程度なのだ。
知名度のないWebに至っては、一桁来れば御の字である。

じゃぁ、なんのためにサーチエンジンに登録する必要があるんだ!
という方もいるだろう。
サーチエンジンの価値と言うのは、結局、現実世界の電話帳程度の物であるということだ。
すなわち、大半の人にとっては

すでに知っているお店や人の電話番号や住所
(インターネットならURL)を調べるための物
でしかない。
そういう意味では、効果が少なくても、登録をしないというわけにはいかないのは当然である。
電話帳も、使いようで色々活用できるように、サーチエンジンも 使いようでは色々活用できるが、それは、あくまでユーザー側の工夫に依存している。 そのため、結局もとの知名度が無ければ、そのサービスへアクセスしてもらうことは ほぼ不可能である。

ちなみに、自治体のWebサイトはサーチエンジンに登録すると 比較的簡単にアクセスが増加する。
自治体の住民なり、そこに行きたい人が、一度は必ずサーチエンジンで その自治体名で検索をかけるからである。
あらかじめ、その地名がすでに知られているからこそ、サーチエンジンに 登録するだけで継続的な効果があるのだ。
翻って、一般の企業にはそういった優位性はまずない。 サーチエンジンに登録してもうまくいかないというWebは そこに原因がある。

インターネットの初期においては、Webサイト自体も少なく 検索エンジンに登録さえしておけば、一定の嗜好を持つユーザーが しらみつぶしで見れる程度のサイトが検索され、多数のユーザーが やってくるという図式があったかもしれない。
そこにおいて、「無料で」成功しやすいプロモーション手段として サーチエンジンがもてはやされたのは事実だ。
これは、個人が趣味で運営するWebでは、非常に有効なプロモーションである。 しかし、ビジネスでWebを活用しようと言う方々が、 このサーチエンジンだけで、Webプロモーションの全てがことたれり と思うのは、いささか安直過ぎはしないだろうか?

結局のところ、サーチエンジンにいくら登録しても、現実に事前の知名度が無ければ ビジネスのシーンでは差ほど役には立たないのである。
その現実世界での知名度をいかにWeb上で安価に獲得するかが これからのWebマーケッターに問われる腕かもしれない。

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