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ぶどう酒

1999年4月18日 00:00

あ?ワインじゃないのって?違う違う。
あくまでも「ぶどう酒」
東京の四谷駅のそばの、以外と気楽な感じの、欧風料理のお店。
ここのお店で、フィルハーモニーを聞きながら食事を楽しむ会があって、 仕事で、そいつをインターネットで中継する事に。

まぁ、演奏も、お客様のマナーも良く、撮影している私達の小ざかしさが 目立つほどでした。
あわただしい撮影も終わり、スタッフの労をねぎらうという事で、 裏でご馳走になる事に。(こういうのが前の仕事は美味しかった)

うーん。すごい美味しい。肩肘張らない味だけど、こう、 高級感のある味。
そして、それに付いて来ている、赤ワインのようなお酒が実に旨い。
えぐみが無くて軽やか。そして、ブドウの風味が非常に強い。
私好みの味である。

上司とコースを食していると、シェフが来て
シェフ「本日はありがとうございます」
F「いえ、こちらのほうこそ、こんなにご馳走になって」
シェフ「どれがお気に召しましたか?」
皆めいめいそれぞれの料理を誉める。が、
F「このワインがすごく美味しいです」
S(上司)「Fくん、こちらのシェフは三ツ星で修行した方なんだから、料理を誉めないと」
F「いや、でも、皆さん一通り、料理を誉めたようですし」
シェフ「うれしいですね。そのぶどう酒を誉めていただけると」
F「ぶどう酒ってワインですよね」
シェフ「ワインではなくて、ぶどう酒なんです。山梨の醸造所に委託製造してもらってます」
F「へぇ。でも、ワインを頼まれる事もあるでしょ?」
シェフ「確かにありますけど、日本では、ワインよりこっちのほうが美味しいと思いますから」
F「どういう事ですか?」
シェフ「どんなに良いワインでも、日本に持ってきては、意味がありません」
このシェフの主張はまさに「ワインに旅をさせてはいけない」という事である。
最高級のボルドーどいえど、日本のように遠くの風土の違う土地に持ってきては 価値半減してしまう。
このシェフの、地元主義は確かに、出てきた料理にも反映していた。
あくまでも、日本の食材にこだわる。
そして、シェフがいうには
「一番美味しいのは、その土地のものです」
F「それでも、日本のワインでも良かったのに」
シェフ「ワインだとどうしても、ブランドとかの関係で、日本のものは低く見られがちですし。それだったら、自分のスタイルに合う一番良いお酒を用意したかったんです」
この、お酒の味まで妥協を許さない、料理への厳しい姿勢。
それは、安易にフランスにかぶれることなく、ブランドに頼ることなく 自分の舌で、自分の感性で、本当に美味しいものを追及する姿勢。
それが、このお店のくつろぎと美味しさを生むんだなぁ。
非常に感動してしまった。
F「すごく気に入りました。で、ぶどう酒をもう一杯」

このぶどう酒、また飲めるなら、なんとしても飲みたい一杯です。

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