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1998年6月のアーカイブ

シャンディーガフ

1998年6月28日 23:00

私のいた研究室の後輩が京都大学の院へ進学した。

ほんとに、勉強のしない、指導のしない先輩で、 さぞや、迷惑をかけたのだろうと、反省する事しきりである。
そんな中でも真摯に研究に励んだ有能な人材が、 また、新しい研究をするのだから、 日本の科学哲学の未来も少しは明るいというものだろう。

しかし、北大生え抜き一号になってもらいたかったな。


彼は、そこそこ、暇を見て、良く一緒に飲んでくれたし。
むちゃくちゃな飲み方をする、こんな男と良く飲むよ。
感心するね。

でも、あんまり良いとこ連れて行った記憶ないなぁ。
その辺のライオンとか、駅構内のバーとか。
近所ばかり。

でも、彼の真面目な学習態度や、 正直さ(馬鹿が付きかねないくらい)には いろいろ影響された。

私が今の会社の内定が決まって、彼と飲んだ時 (他の研究室関連の人は自分の勉強が忙しく 飲んでくれなかった) の話し。
駅構内のバーで。

K「Fさん。ほんとにおめでとうございます」
F「いやいや」
K「僕は、こういう仕事できそうもないですし、すごいですよ」
F「おだてない、おだてない。何飲む?」
K「何にしましょうかね」
F「おれ、ちと、軽く行くわ。この後、一件控えてるんで」
K「私も同じ物を」
カウンターに向かって
F「すいません、シャンディーガフ2つ」
K「なんですか?その、シャンディーガフって?」
F「ビールのジンジャー割」
K「なるほど」
F「飲んだら、また戻るの?」
K「実は、僕、明日ゼミの担当なんですけど」

で、ちびちび飲みながら。

K「Fさん、就職したら、科学哲学はもう辞めちゃうんですか?」
F「そうだなぁ、老後の趣味ぐらいにはなるんじゃないか」
K「老後の趣味ですか」
F「たくさん未読の文献コピー溜まってるし。読まないと損くさいしね」
K「そうかぁ」
K、残りのシャンディーガフ飲み干し。
F「なんだよ」

K「Fさんには、科学哲学の大切さとか、良さとか 他の人に伝えてもらえると嬉しいなぁ」

F「おいおい、それは、研究やってる奴の仕事でしょ」
K「でも、自分で勉強するのはいいけど、こう、 他人に伝えるってのは、やっぱり苦手で」
F「それも、まとめて、勉強しよう」

その時は、こう、やらないといったけど、
「こういう不器用な奴のために、こんなことやってもいいかな」
なんて思ったのが正直なところだ。

このときから、いまのホームページが頭に生まれてきたんだよね。
じつはさ。


ある面で、彼は、 科哲の部屋の生みの親かも。

シンガポールスリング

1998年6月18日 23:00

Fの一番ののみ友達である、怪しいK君が、海外出張で いなくなってしまう。まったく持って寂しい限りだ。
という事で、やっぱり、送別会かねて彼におごってもらった。

お互い仕事が詰まってたので、津田沼の某バーで。

おや?いつもの兄ちゃんがいない。
F「あれ。いないね」
K「そうだね。」
彼も、気になったらしい。
見慣れぬ、バーマン(M)が登場。
M「何にします」
K「うーん。余市」
気分的に冷たいものが飲みたかったので
F「ジン、何か冷えてます?」
M「..........。何でも、冷えてますよ」
ここで、切れモード突入。イライラしてたので。
Kくんハラハラ(笑)
F「プリマスください」<無いのを知っていて言った
M「ありませんけど」
(「何でも」冷えてるって言ったじゃねーか)
この一言で、切れモード全開。
F「ジンアンドビターズください」
M「はい」
で、シェーカを手に取りかけて、何か気がついたらしい。
即座にリキュールグラスに持ち替えて、 真っ当に、ジンアンドビターズを作り出した。
K「いや良かった」
F「ほんと、ピンクジン出たら、帰ったよ。俺」
少し機嫌戻り。

F「どこ行くんだっけ?」
K「シンガポール」
F「何年?」
K「帰ってくるなって?1年くらいだけど」
K「シンガポールは、でも、出張先としてはいいんだよ。 酒が飲める」(普段の出張はいったい)
F「........。」
K「某有名ホテルで、旨いカクテルが飲める。しかも、向こうは物価が安い」
F「へぇ。某有名ホテルというと」
K「いうと」
Mに向かって
F「すいませーん。シンガポールスリングください」
K「なるほど。基本だね。ラッフルズ」
F「芸のない送別の酒だなぁ。我ながら」
K「でも、密かに飲んだ事ないよ」
F「発祥の地と、ここのがどれくらい味違うか、帰国後レポートしてね」
K「そこまで、君が、今の会社に居ればね。北海道帰ると、なかなか会えんし」
F「.............。」
出てきた、シンガポールスリングはまずまずでした。

ま、海外で、仕事と私生活頑張ってね。K。

ジントニック

1998年6月 8日 23:00

その昔、トリビーという、おやじ用語があった。
取り合えず、ビール
の略らしい。

現在、飲み友達の少ないF(カムバーックK)には、
外で飲む機会が著しく減っている。
そんなFを親切にも誘ってくれたKさん(いつものKとは別人)
ありがとう。

で、そのKさんはMLで知り合って、2回ほど オフ であったのだが、 なかなか穏やかでいい人だ。
切れると恐そうだが。
(この日は会社で、シャック調べさせられて切れてた。恐い)

んで、彼のお誘いで新宿へゴー。仕事で遅刻。

ただ、メールでのお約束には
「最近スピリッツ飲んでない」
ので、飲もうという事になっていた。

で、某店へ。
めちゃくちゃ混んでて、はじめはテーブルでビールをちびちび。
空いた所で、カウンターへ。
F「いい店ですね」
K「でしょ。結構そろってるし」
F「そろそろ本領発揮ですね(要はスピリッツを飲め)」
K「え?!いや、ジントニックでしょ」
F「!?!?!」
K「いや、のど乾いたし」
F「あのぉ。今更、ジントニ」
K「いや、おれ、結構好きだよ。ジントニ」
F「ここまで来て、ジントニ?」
K「最近さ、ブードルスで作ると新しい味があるのを発見してさ」
F「だからって、ジントニ??」
K「いや、結構、そうだよ。取り合えずジントニって人間だし」

おーい。メールで、スピリッツ飲むっていってたじゃん!

よりよって、「取り合えずジントニ」かい?
昔のトリビーおやじと変わらんぞぇ。
Kさん、老け込むには早いよ。
(そんなんだからシャック調べさせられるんじゃないかぁ)
でも、Fのしってる、Kって人みんなジントニ好きなんだよなぁ。

そうはいいつつ、結局朝まで飲むには飲んだんですけどね。
スコッチとか、ラムとか。
また誘ってね。


K氏談
「いいじゃんか、とりあえずジントニックで。
おいらはビール、ジントニックを飲まないと、落ちついて次にいけないのさ。
あん時だって、ちゃんと後からいろいろ飲んだでしょ。

これからは、ジントニ、チェーサーにしてスピリッツ飲んでやる。」

私があさはかでした(^^;

ベイズ主義

1998年6月 4日 00:00

確率を仮説を真と考えるという「信念の度合い」とする立場。反証主義など多くの科学哲学上の立場が仮説を支持する証拠が増えることによって、その仮説の確からしさを増大させるという帰納法的立場を棄却してきた。
しかし、このベイズ主義は確率論に出てくるベイズの定理を援用し、仮説を支持する証拠を集めることによって仮説を真とする信念を増大させるということを合理的であるとする。
ベイズの定理と言うのは
P(H/E)=P(H)・P(E/H)/P(E)
という条件確率の定理である。この時、Eを証拠、Hを仮説とすると
P(H/E)というのは、
「証拠Eが発見された時の仮説Hを真と考える信念」
と読みかえることができる。
EはHを支持する証拠であるから、EはHを含意するのでP(E/H)は一般に1で、0 P(H/E)>P(H)
である。さらに言えば、証拠2であるE2を発見したとすれば
同様に
P(H/E・E2)>P(H/E)>P(H)
となり、証拠を重ねることにより、真であるという信念の度合いは増大して行くのである。

ただし、ここでポイントとして言えるのは、あくまで「信念の度合い」という 非常に主観的な取り扱いであり、証拠を重ねるからといって理論それ自体の真偽には無関係である。さらに、P(H)の初期値をどのようにとるべきかという問題などベイズ主義にはクリアすべき問題も多い。
しかし、AIなどコンピューティングの進歩とあいまって定量的に計算できるベイズ主義への注目と応用は非常に高まってきている。

ボーム解釈

1998年6月 3日 00:00

量子力学の解釈の大半が波動関数がいかなる世界像を生み出すかという事を 明確にできずに多くの場合苦戦している。 多くの場合、電子は波でありかつ粒子であるといったような、 われわれの頭ではなかなかうまく考えられないものになりがちである。

しかし、ボームはその波動関数を巧みに変換する事により、 古典力学の粒子の運動方程式に近い物を導出した。 そうする事により、量子力学の世界を「明確な粒子」と「粒子を誘導する波(もしくはレール)」が存在するものと理解することを可能にした。

1粒子の場合を用いて、そのやり方の概要を少し示していこう。
位置ベクトルx=(x,y,z)とあらわす。
さて、まずは一般の波動関数をあらわすシュレディンガー方程式を考えよう。
V:古典的なポテンシャルエネルギー
v:粒子の速度 m:粒子の質量
h:プランク定数
i:複素数
t:時間
シュレディンガー方程式は
ih(∂Ψ/∂t)=-(h2/2m)∇2Ψ+VΨ
でこのとき波動関数Ψは
Ψ=R(x)exp(iS(x,t)/h)
ここまでは普通の量子力学のやり方である。
大抵は、このΨを二乗する事により確率解釈へと進む。

さて、これからがBohmのやり口である。
この二つの式を変形すると次ぎの式が得られる。
∂S/∂t=-[((∇S)2/2m)+V-((h2/2m)(∇2R/R))]
さて、この式は既存の古典力学の運動方程式と良く似た形式である。
そこで、
運動量mv=∇S
最後の項を量子ポテンシャルQとする。
Q=-((h2/2m)(∇2R/R))
そうすると、粒子のエネルギーEの方程式

‐∂S/∂t=E=[mv2+V+Q]

が描ける。ここからQを取り去ると、古典力学の粒子のエネルギーである。 この式をさらに変換する事により、個々の粒子の運動を決定主義的に 理解する事が可能である。 しかも、粒子の集合全体としての確率的挙動の性質も問題なく この理論から導き出される。しかし、ボームの解釈を展開するには多体系での煩雑さなど問題点は少なくない。さらにボームが導入した量子ポテンシャルQがいったいいかなるものかも、まだ明確ではない。

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