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1998年4月のアーカイブ

ブルームスバリー

1998年4月28日 23:00

最近仕事が捌けるのが速いせいか、 近所のバーに行ったり、新宿で古い友人にあったりする機会が増えた。
良いことだ。 本州きてから会社漬けだったし、と、 古くからの友人と軽く飲んで、自宅に帰る前に。
ちと飲み足りず、近所のバーへ。

結構混んでるなぁ。3人のスタッフ(M、W、B)が みんな忙しそうに働いてる。
F「ども」
W「あ、どぉもぉ」
M「いらっしゃい」
F「混んでるねぇ、席ないでしょ?またくるかな」
W「いやいや、そんな事ないですよ、そこどうぞ」
と、勧められたのはレジの前。
M「あと、立ち飲みもOK」
F「.................。」
そんなこんな、馬鹿コントに巻き込まれているうちに、 お客の一団が帰った。 上手く待たされた。

で、空いた席につき、一息。
W、目の前にきて
「へへへへ」(この笑いが得意らしい)
F「なんにしようかなぁ」
W「いいジンがあるんですよ。へへへ」
F「え?!なんだろ。それ!それください」
W「いうと、思ってましたよぉ。じゃーん」
と、待ち構えていたかのように下から、瓶を、私の目の前へ。
F「う、はじめてみた」
W「ちょこぉっと、甘みがあるんで、嫌いな人は嫌いかも」
F「いいねぇ!TOMGINみたいで」
W「あ、そうそう。そんな感じです」
F「まさに、私のお好みの味。さて、注いで下さい」
W「はい分かりました」
いつものショットグラスに入って出てくる。
W「どうぞ」

口に含むと、これは、度数の強いジュース。
トムジンより若干甘みが強く、またレモンの香りと 酸味があるため、まさに、レモンジンと言った趣。
2口でグラスがあいた。
W「どうですか?」
F「トムジンより、飲みやすいね」
W「けっこう、私は好きなんですよ」
F「最近トムジン飲む機会ないから、こっちに乗り換えよう」
W「へへへ、またファンを作ってしまった」
F「でもさぁ、一つ気に入らないなぁ」
W「何がですか?」
F「瓶にはロンドンドライジンって書いてあるけど、全然ドライじゃないじゃん」
W「細かいことは気にせずに」
F「ごもっとも。もう一杯貰おうかな」

と、この日は、この瓶だけひたすら味わいました。
ジュースみたいな味ですから、飲みすぎ注意ですね。

オタール

1998年4月18日 23:00

このあいだ帰省した時の話し。

私の後輩Kが、京都大学の博士課程への進学が決まったので その送別をしようという事で、帰省した。 (それ以外の理由もあるけど)

飲み会やるのはいいけど、先生方苦手だなって 思ったので、Tに適当に手配お願いねって言ったら オオゴトになってて、 隣の研究室の先生まで来るし。

わしらの親玉は、I教授だ。(Tの親玉は違う) じつは、私は、このI教授、苦手なんですよ。 基本的に、先生だの上司だのってのは、みんな苦手なんだけど。

在学中に一緒に飲んだ記憶ほとんど無いし。


で、Kの送別会で、
「ま、3次会くらいになれば、センセはいなくなるから Kと俺と、あと2~3でnokiaかな?」
って考えていたんだけど、いざ2次回が終わると

I「Fくん、次のお店、いい所ないかい」

って聞かれて、びっくり仰天。
人数もほとんど減らなくて10人くらい居るし。

他に心当たりもあったけど、やっぱり、 自分が飲みたかったから、nokiaへTELを。
たまたま、客が0だったらしく、10人でOK。
(ちゅうか、10席しかない。)

で、席にバラバラと着くと。
おいおい、俺の席は教授のとなりかい?

I「ふーん。Fくんは、こういうお店で良く飲むんですか」
F「ええ、まぁ」(心臓バクバク。研究サボって来てたからなぁ)

他が、バラバラと注文をはじめる。
やはり、若者。
ライトなカクテルを注文しはじめる。
Fは、ちと飲んでから来たので、ブランデーをお任せで。

I「僕は何にしようかな」
M「どういうお酒が好きですか」
I、Fのグラスを見て
「君は何を飲んでるんですか?」
F「え、あ、お任せで、ブランデーを」
I「じゃ、僕も、これください」

I「君はこういう所知ってるんだ」
F「まぁ、不真面目にしか勉強してない証拠みたいなもんですけど」
I「いやいや、君はかなり勉強してましたよ」
F「?!?!」
以外ですね。こんなこと言われると。
自他ともに認める、不良学生でしたから。
だいたい、研究行き詰まったら、ここへ直行でしたし。

F「でも、I先生の要求された事、ほとんどすっぽかしてたじゃないですか」
I「うーん......。いや、やっぱり勉強してましたよ」
F「(なんて言えばいいのやら)」
I「しかし、これは、美味しいですねぇ。なんてお酒ですか?」
F「Mさんボトル見せてあげて」
M「はい」
ボトルも持ってきて、カウンターに置く。
シンプルな作りだ。
F「あ、オタールか。緊張で味わからんかった」
M、爆笑
I「ふーん。詳しいですねぇ。Fくん」
F「いえ、ほとんどここで教わってますよ」
すっと、飲み干し、
I「じゃ、もう一杯貰おうかな」

この一杯を飲みながら、
はじめて、先生と、科学哲学についての本音を 延々と語った気がします。

世界を探求するための科学哲学なのか、
科学を分析するための科学哲学なのか。

意見は一致しなかったけれど、非常に楽しい 学生の時には出来なかった議論が出来た気がします。
そして、この先生の元から、K君のような優秀な 科学哲学者が輩出される為には、どうするべきかや、 科学哲学のすそ野をどう広げていくかなど。

お酒の力に任せて、好きな事を言ってきました。

I先生、気に触ったかもしれませんが、 不幸にも生意気な学生を受け持ったと思って、 諦めましょう。

Fの口は、お酒ごときじゃふさがりません。

EPRのパラドックス

1998年4月 9日 00:00

EPRのパラドックスといわれるものは、A.Einstein、B.Podolsky、N.Rosenの共同執筆による論文“Can Quantum-Mechanical Description of Physical Reality Be Considered Complete ?”で元々指摘されたものである。彼らの名前の頭文字を取って付けられた議論である。
今日では、その、非局所性の議論や、量子力学の神秘的なところ強調に用いられがちだ。しかし、EPRの議論は、パラドックスと言うよりはむしろ、いかに量子力学が物理学の理論として不完全かと言うことを述べたものである。
ここでは多少煩雑で数学の知識が要求されるが、その内容をEPRの原文にそってみていく。

 まず、EPRは次のことを前提する。
 完全な理論には実在の要素に対応する要素をもつ。
Ⅰ-物理量の実在の十分条件は、系を乱すことなくその物理量を正確に予測することができること。
Ⅱ-量子力学では、非可換演算子で記述されているふたつの物理量の場合、一方の知識を得ることが、もう一方の知識を得ることをできなくする。
 これらより、次のうちのどちらかである
①波動関数で与えられる実在の記述は不完全である
②ふたつの物理量が同時に実在をもたない
 さて、具体的な系を考える。まず、系XYを考える。XYは相互作用したのちに離れていく。XY全体の状態をΨで表す。

Xに関するAの固有値をa、固有ベクトルをuとして、 Ψ=Σψ とする。
Aを測定してaを見いだしたなら、波動関数の収縮により、Xに関する状態はuで、Yに関する状態はψになる。(無限系列の和がψに収縮するから)
次にAと両立不可能なBを考える。
その固有値をb、固有ベクトルをvとする。
Ψ=∑φ
同様に、Bを測定してbを見いだしたなら、Xの状態はvで、Yの状態はφなる。
 Yは、Xの違った種類の測定の結果によって、ふたつの違った状態をもつ。だけれども、XとYは測定の時に相互作用しないから、Xの測定による実際の変化は、Yには起きない。 だから、ふたつの波動関数をひとつの実在に割り当てることが可能である。
だから、波動関数の記述が完全である(①が偽)なら、ふたつの物理量が実在をもつ(②が偽)ことになる。
 さて、EPRの議論はこのように構成されているが、果たしてこれらの指摘は正当であろうか。


ref.
Albert Einstein,Boris Podolsky and Nathan rosen:"Can Quantum-Mechanical Descriptipon of Physical Reality Be Considered Complete?" Physical review,47,777-80(1935)

クエルボシルバー

1998年4月 8日 23:00

いやぁ、珍しく、OFF会なるものに行ってきました。
なんか出席者みんな若いぞ。
年齢同じでも、上の人でも、みんなFより若い。
音楽に合わせて踊る人までいるし。

実は、完全に浮いてしまった。

場所は都内某所のバー。
かくいうFは、店内の気温とみなの熱気に押され、 カウンターに逃げ出す始末。
かくして、一人すみでシュタインヘーガーを傾ける。
そこにO氏が、塩をもって登場。
O氏、中に向かって「テキーラ」
F「あれ、塩のみですか」
O「当然ライムも」
F「いいですねぇ」
O「一緒にやります?」
F「え、いや、」
O「テキーラもう一つ」
と、頼まれてしまい、もう毒を食らわば皿まで。
隣近所に逃げている、若者ことごとく捕まえて、 この際だからと、怖じ気つく所、強引に注文。
で、かくして、5人分。
F「やっぱり、塩、ライム、テキーラでしょ?」
O「ええ!?、塩、テキーラ、ライムでしょ?」
F「なぬ?」
この後、飲むまでまた、ひとしきり悶着が。
食べ順の論争。
どうやら、O氏が主流らしく、その飲み方で妥協。
みな、塩を手に盛り、ライムを持ち。
「かんぱぁぁぁぁい」
塩を口に流し込み、テキーラをイッキ。
ライムをキュッ。

意味なく盛り上がり。

どこからともなく疑問の声。
「このテキーラはなに?」
O「このテキーラなに?」
マスター「クエルボ。シルバー」
また、どこからともなく
「結構いけるね」
O「じゃ、も一杯行こう」
F「........................。」

で、結局、も一杯付き合いましたけどね。
ま、たまにはこういう飲みもいいもんです。

観測問題

1998年4月 8日 00:00

量子力学の問題は、波動関数が何を意味しているのか? という事に集中していると言ってもいいだろう。 それを考察するのに、観測問題がある。

そもそも自然科学の理論である以上、何らかの測定に 関係する事を導き出せなければ意味がない。
それを行うパートは、量子力学自体には書かれていない。
まぁ、教科書的には、ボルンルールというのがあり、 それにのっとって解釈するのが、今のところ実験に 一致するというので支持されている。 で、一般的には、これを採用する事にする。

ボルンルール:対象の状態を波動関数Φであらわすとする。 測定したならば、ある所(E)に対象を見出す確率は、 波動関数Φの2乗のそのある所に対応した部分の大きさ (∫Φ^2dE)に等しい。 (厳密な表現にはトレースを用いる。)

じつは、この「測定したならば」の条件文が曲者なのである。

一般には、この測定も、普遍法則である量子力学の理論で 記述されていなければならない。

そうすると、測定器の状態も、対象の状態と同じように 量子力学で記述する事になる。
そうすると、測定器の状態Ψとすると、 対象の状態Φに対して測定すると、お互いが相互作用して 対象の初期状態に応じて、あるΨになる。

この時対象のΨをどのように理解するか。

これは、量子力学で記述されるのだから、 測定したならば、これこれの値の出る確率は.......。 となるので、再び、測定器を測定する測定器が必要となり、 ........。と無限後退に陥る。これが観測問題である。

そして、この無限後退を断ち切るために、 何らかのボルンルール以上の解釈が必要となる。

これを解消するためにいくつかの戦略がある。 一番代表的なのが「波束の収縮」を用いる方法である。 我々が「見る(測定する)」ことによって、はじめて この状態が、ある一つの値に(対応したもの)収縮する というものである。 これがまた、量子力学と意識の問題を持ち出すことになり、 さらには、シュレディンガーの猫の問題に直面する。

また他の戦略としては、量子力学を完全なものとみなさないものがある。波動関数を対象の状態とみなさないというものだ。一つは、粒子の集団としての振る舞いとみなす考え方が あるが、これも問題に直面する、昨今の半導体、STM等の 粒子の振る舞いは集団ではない原子、電子の振る舞いが この波動関数に乗っ取った形を取ることを示している。

さらには、量子力学の状態の記述が不完全であると考えるやり方や、その外の意味付けを加える事で状態を解釈する方法があるが、どれもうまくは行っていない。

今のところ、観測問題は量子力学では解けていない問題と いえよう。

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